習い事:親の礼儀・師匠の作法

日本舞踊を習って礼儀作法を知ろう

少し、いや、かなり前の話ですが、踊りというより礼儀作法を教えてほしい、身につけさせてほしいという理由でお子様を連れてみえた親御さんが何組かいました。
皆さん小学校受験のためでしたね。
小学校、ということは先日まで幼児と呼ばれる年齢であるわけで、お勉強というより、どんな躾をされてきたか、お友達とよく遊べるか、落ち着いて座っていられるか等等が結構問われるようです。
…という割に初めてお稽古に来た子供達は玄関で靴を放り投げて入ってきました。
これは”それ以前の問題では?”と感じましたね笑
その子の親は働いており、全てをお任せしたい、ということのようでした。
学校は”家庭でどのように過ごしているのか”を見たいのだと思うのですが…。

子供は親を見ている

基本的に子供は親が嫌がることをしません。
勿論悪さはするのですが、”いい子”でなかった、という自覚は持っています。
ですから、具体的に”こういうことをしてはいけない”とか言わなくても、通じることが沢山あるのです。
人のウチの玄関に入って平気で靴を脱ぎ捨てて上がって行く、ということは普段親はそれに関して気にしていない、ということです。
まぁ子供ですので、全てのことを完璧にやらせようとする必要はありませんが、それでも精神的なものは受け取っているのです。
他人の家にお邪魔する時の相手への姿勢です。

師匠が教える作法

私自身は、礼儀作法を教えてほしいという親の期待に積極的に応える、という姿勢ではありません。
お受験のために踊りは役立ちますよ、なんて宣伝はしたくないのです。
ただ、自宅の稽古場を開放していることもあり、普通によその子が遊びに来た、というよりはうるさく言いますね。
稽古場を自分の理想とする環境にするために、それを害する行いは他人のお子様でもはっきりと注意するという姿勢を持って向き合っています。
親が大して問題意識を持っていない行動を”こうしなければダメです”と教えるのは、簡単なようですが、素地として問題意識が無い子供には”先生が言うから”そうしているに過ぎません。
畳の上での挨拶にしても、正座すら普段していないのにどうしたら良いか、教えなければ子供はできません。
その作法は、教えてできるようになっても相手に対する姿勢=相手を尊重する姿勢が理解できなければ、お稽古場以外でスムーズにできる保証はありません。
お稽古場でのお互いの挨拶の時、親が横にいてただ傍観している場合もありました。
荷物を横に置きながら子供に「早く、先生に挨拶しなさい」なんて言って、親は平気で見ている。
親は付き添いで、お稽古をするわけではありませんが、親として挨拶しようとは思わないんでしょうか。
私としては親に”挨拶しなさい”と言えるわけもなく、ただ残念な人だなと思うだけです。
この時親が”先生、うちの子をよろしくお願いします”と謙虚な姿勢を示せたら、子供にも先生に挨拶する意味が理解できたはずです。
親が普段やらないことを子供は理解できません。
行動は精神を伴います。

礼儀作法とは

日本古来の礼法と言えば茶道なども含めて、沢山の決まり事があって、全てを現代の生活で実現するのは困難かも知れません。
私も正確に全てを理解しているわけではありませんが、礼法の基本は相手を敬うことだと思います。
相手に不快な思いをさせない。
お稽古場にて、
正座をして
両手をついてご挨拶して
「よろしくお願いします」
終われば
「ありがとうございました」
退室する時には
「さようなら」「お先に失礼します」
など。
これら全てに隣りで親が一緒に挨拶される場合もあります。
強制はしていませんが、親、というか大人は口先だけではなく、そういう”姿勢”を見せることが大切だと思うのです。
大人は自分の子供でなくても周りに子供がいたら、とくに注意して行動しなければならない、大人として責任を持たなければならない、と強く思います。
“近頃の若いもんは”と永遠と、代替わりするたびに耳にしますが、その”若いもん”を育てているのは上の代の我々なのです。

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ABOUT US
千翠珠煌
13歳よりアクションクラブに8年在籍。 19歳より日舞(古典・新舞踊)を始め、師範名取を経て1998年独立。 創作舞踊公演、舞踊指導等。 2017年千翠流舞を発足、国内外問わず舞踊ショー・イベントなどの活動をしている。