“踊る”以外の技術

折角の晴れ着は舞台で着よう

今年千舞祭の舞踊会の部では、振袖を着るお弟子さんが2人います。
1人は七五三、もう1人は成人式を迎え、折角の晴れ着なので、記念に舞台でということで。
汚れてもったいない、という意見もあるかと思いますが、せっかくの晴れ着を一回着ただけでは返ってもったいない。
特にウチの会のように、自前の着物で踊る場合は着てもらった方が華やかでいいですね。
私も振袖で5,6回踊っています。

振袖で踊る技術

見た通り振袖は袖が長いので、通常の着物や浴衣と同じように踊ることは難しいです。
簡単に袖を返したりできません。
下手すると長襦袢の袖部分が出てきてしまって、踊っている最中に仕舞えないし、踊っていられなくなることも。
ここではそんな技術のお話はできませんが、踊る、ということとは別に袖の扱いを覚えなければならない、ということは言えます。

古典で着る衣装はもっと大変

自前の振袖くらいでしたら、まだそんなに大変ではありません。
何回か練習すれば慣れますし、綺麗に袖捌きができるようになります。
問題は古典で着る衣装ですね。
素踊りならともかく、歌舞伎舞踊となると、何キロ?という重い衣装と、重いかつらがあります。
慣れないとかつらなどでもよろけてしまったり、子供なら倒れてしまうこともよくあります。
袖の厚みもあり、それこそお米を担ぐくらいの力を込めて持たなければならなかったりします。
普段のお稽古とは全く違う動きになることも珍しくなく、慣れていないと衣装を着た(着せてもらった)だけで”う、動けないかも…”となることも。
実際私は初めて衣装を着付けてもらった時には、踊れない、と思いました。
師匠が素踊りや男踊りを踊ることが多い方で、振袖の捌き方なと教えてくれなかったことも大きいとは思いますが。

踊る技術と衣装を着こなす技術

私は、普段浴衣などでお稽古している”踊る技術”で、十分女らしい、あるいは男らしい所作が学べるのにと思うのです。
かつらや衣装をつけるということは、とても豪華で立派に見えますが、歌舞伎役者でない私たちが必要とする技術なのだろうかと私は疑問に思います。
これが私が日頃言っている、何をやりたいのかよく考えてほしい、ということです。
日本舞踊を通じて和の雰囲気を味わいたい、
女らしい、男らしい所作を身に付けたい、
三味線音楽で踊ってみたい、
歌舞伎役者と同じ衣装、かつら、舞台装置で踊りたい。
そしてその楽しみ(=趣味)にどのくらいの金額を使えるのか。
どれも間違いではありません。
自分が何をどのように楽しみたいかを考えて選ぶ、ということが必要だということです。
選択を間違えて、”日本舞踊なんてやるんじゃなかった”なんて思う方がどうかいませんように。
是非日本舞踊を楽しんでほしい、と切に願っています。

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ABOUT US
千翠珠煌
13歳よりアクションクラブに8年在籍。 19歳より日舞(古典・新舞踊)を始め、師範名取を経て1998年独立。 創作舞踊公演、舞踊指導等。 2017年千翠流舞を発足、国内外問わず舞踊ショー・イベントなどの活動をしている。