私は日本舞踊を教えています。
学校の授業、部活動は所謂グループレッスンになります。
最近は単発でテーマを決めたりして(体験してみよう、女(男)踊りをしてみようなど)人を集めてグループレッスンすることもありますが、教室では基本的に個人レッスンです。
個人レッスンは文字通りマンツーマンで教えてもらえる、私としてはかなり贅沢な時間だと思っています。
大勢いれば、何人かの直したい動作を指摘して、大勢が一度に動いて練習していくことになりますが、個人ならその人のためだけに指導できるわけで、ダイレクトに伝わる指導ですね。
対象者が1人か複数かで教え方が違うのは恐らく皆さん理解はされていると思いますが、教わる方(お弟子さん)も教わる姿勢は違うのだと理解しないと、少し不幸な時間になるかなと思っています。
個人レッスンはその人のためだけの指導をしてもらえますが、グループレッスンよりは短時間になります。
これは踊りに限らず楽器のレッスンなども同じですね。
この場合、指導された箇所を次のレッスンまでに自分なりに練習してきます。
自分なりに仕上げてまたみてもらい、直していただく。
沢山練習して合格点を取れるほどになれば、更に上の段階の指導をしてもらえます。
他の人を気にせず、自分のペースで上達できる、贅沢な時間です。
一方グループレッスンは、全員同じペースで上達させたいため、ある程度皆が同じレベルになるために共有する時間で反復練習をすることになります。
個人レッスンでは1人で練習するところを
他の人たちと一緒に練習できて、ある程度できるまで付き合ってもらえます。
この、ある程度できるようになるまで反復練習に付き合うことを個人レッスンに求めるのは、違いますね。
短時間の個人レッスンで反復練習に時間を使う。
お任せにしてしまって次のレッスンまで何もしない、となると次のレッスンで体得できている確率はかなり低いです。
それでも、完璧にできるようになっていないので先に進まないで反復練習させてほしいと求めるのはお金も時間も勿体ないですね。
反復練習まで個人でつきあってほしいというのは、はっきり言うとアスリートに四六時中ついて指導するコーチと同じにしなければ上達は見込めません。
批判、糾弾をしているのではなく、ウチに帰って1人練習するのがいいのか、みんなと時間をかけて反復練習してウチでは何もしたくないのか、人それぞれのやり方、好み？だということです。
趣味ならなおさら、ですね。
教室内だけで、長時間楽しみたいのであればグループレッスンの方が満足できると思います。
仲間が欲しい場合も同じですね。
趣味でも1人でどんどん練習してわからないところは先生に聞いて、その先に行きたい！という人は是非個人レッスンで頑張ってほしいと思います。
体得＝技術を身につけるというのは丸暗記のように簡単ではありません。
折角興味を持ったのにすぐ辞めてしまっては勿体ない。
いつまでも続けられる自分のペースを掴んで、是非楽しんでほしいと思います。
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