千翠流日本舞踊教室のレッスンの流れ・教える側の本音

早く上達するためには

入門する方の為にわかりやすく仕組みをご説明しようと、最近になってシステムを見える化しましたが、実は以前から実践していました。

いかに効率的に教えるか、どうしたら早く理解できて、上達できるのか、常に考えてきた結果、自然にこの流れになったのです。

これは、コンセプトを記したブログにも書きましたが、踊るための本質的に大事なことを今まで習ってきた先生から教えてもらえなかった、という経験が根本にあります。

ポーズにこだわる先生もたくさんいらっしゃいますが、こだわりすぎるあまり、踊りなのに動きが理解できない状態になってしまうという人も少なからず目にしました。

もうひとつ問題があるとすれば、古典神話

古典を習わないと日舞の基本ができるようにならない、と思う方がかなりの確率でいらっしゃいます。

ダンスで言えば、バレエの基礎=バーレッスンが正義?みたいな。

日舞でいう基礎(バーレッスンのようなもの)は、古典でも、新舞踊、創作日舞と言われるものでも全く同じです。

それよりも役柄で様々な踊り方(例えば女踊りの中でもおかめのような3枚目、子供、娘、年増、老婆など)があり、踊りこなせるようになることが大切で、短めの曲で習得していける、我々のような創作日舞は比較的早く上達できる可能性がある、とは言えます。

ただ、新舞踊などの流派は、成立した年数が浅いこともあり、その技術をよく見極めてから入門される方が良いこともあるのは確かです。

初級(基礎コース)

日本舞踊には役柄に応じて様々な踊り方があり、それを最初から一度に学ぶのは難しいです。

千翠流では、女踊り、男踊り、ご祝儀、よく使う小道具(お扇子、傘、手ぬぐい、うちわ)を使った踊りなどを厳選して10曲を基本としています。

幼少から始められる場合は、間の取り方(リズムに乗るということ)、体を大きく使って表現することを重点的に行い、おおむね小学校高学年で、足りない技術を学び、修了試験を受けることになります。

幼少期は、身体全体を使うことで、大人になって体幹を使うコツを掴みやすいため、小手先で踊ることより、大きく踊ることが大切です。

最初はポーズを上手に、ということより、動き方、表現(感情や振りの意味など)に重点を置きます。

皆それなりに理解し、表現しようとして踊ってくれるので、本人はもちろん、観ている人も楽しいのです。

そして、やはり上達も早いです。子供たちなどは、同年代の他の子の踊りを見ると、必ず「私の方が上手」と言いますね(笑)

中級・さまざまな曲にチャレンジ

初級が短く感じるかもしれませんが、毎回汗をかくほどきっちり体を動かしてもらい、試験を導入することで、基本をちゃんと意識できるように導いています。

動きも、踊りの内容も振りの意味も丁寧に伝え、自分でも考えられるように、”余白”を残しているので、本人たちも楽しいですし、踊りには個性が出ます。

これが千翠流の強みで、身内でない方が大勢観にいらしていただける理由になっています。

踊りの種類は無限と言っていいほどですので、飽きることなくチャレンジできますし、中級クラスにいれば十分様々な舞台経験ができます。

名取・師範

中級からおおむね3年以上勉強すると名取試験を受けることができます。(もちろん、希望される方のみ。強制ではありません)

子供の時どんなに上手でも子供の1番と大人の1番は違う、との考えで、16歳(高校1年授与、受験は中3)からとします。

千翠流舞のお仕事にも参加出来ます。中級から参加は可能ですが、ギャランティは名取以上の方の方が高くなります。

師範を目指す方は指導技術から教室運営までフォローいたします。

そしてこれが千翠流独自の方針ですが、グループ設立、独立などを希望される場合は妨げることはありません。

絶えず成長を続ければ、独り立ちも自然な流れとして否定しません。

流派の中にとどまってしまうと意識が内向きになってしまい、世界に広めていけないと考えるからです。日本人が日本舞踊を知らない、などと当然のようにしてはいけない。

とても危機感を持っています。様々な方向に皆が羽ばたいて、成長して、たまには一緒にやろう、なんて刺激しあえる弟子たちが増えることを切に願っています。

 

💮千翠珠煌主催の日本舞踊教室では、無料体験レッスンを 千翠流舞ではワークショップを開催しています。

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ABOUT US
千翠珠煌
13歳よりアクションクラブに8年在籍。 19歳より日舞(古典・新舞踊)を始め、師範名取を経て1998年独立。 創作舞踊公演、舞踊指導等。 2017年千翠流舞を発足、国内外問わず舞踊ショー・イベントなどの活動をしている。