グループワークの意味ー日舞講師の小話その8ー

様々な表現ツールを体験する意味

私が教えている高校では日本舞踊の他ダンス系、クリエイティブ系の授業が沢山あります。
学年が上がれば、自分のやりたいことのために選択科目として専門に学べますが、先ずは様々なことを学ぶ、体験することが創作活動へのヒントになる、との考えがあります。
当然身体を動かすのが苦手な生徒もいるわけですが、共通することは創造すること、表現することです。
そして、通常のお仕事とは違うように感じるアーティストのような仕事でも、1人では成り立たないということを知っていなければなりません。
パフォーマンス系の授業は、その道を目指す人でなくても、それを実感する貴重な体験になると信じています。

日本舞踊でグループワーク

さて、日本舞踊前期授業の仕上げは、覚えた踊りをグループでフォーメーションを考え、発表すること。
中心になって組み立てる生徒がいる一方で踊りを覚えることで精一杯の生徒もいます。
ただ、私がこんなこと言ってはいけないんですが(笑)苦手な生徒も結構一生懸命やるんですね。
今年の学年はことさら真面目で、全員が色々意見を出し合って協力する姿がよく見られます。

とても嬉しいことで、それらをなるべく生かしつつ上手く流れるように指導していきます。

身体を動かしつつ全体を意識する難しさ

グループで様々なフォーメーションを組み立て、動くと踊りの上手下手に関わらず、一緒に動く他の人に思いが行かないことが結構あります。
斜め一列に並んだは良いが、相手との距離を考えていなくて、人に近づき過ぎたり1人だけ離れてしまったり。
ここに居たら友達を隠してしまうとか、周りに合わせる意識が薄いとぶつかってしまうとか…
グループや自分の動きを俯瞰して見られない。
振りを覚えることが最低条件ですが、相手に合わせるとか、”さぁ、みんな、動くよ”みたいなアクションも難しいようです。
ですから、細かいようでもいちいち動きを止めて、「ここは1歩にしないとあなただけ遠くなる(近くなる)」
「ぶつかるからこちらを通ろう」
「対角線の相手と手を繋いでいるつもりで回ろう」
と、絶えず相手、或いは全体を意識するように導きます。
動くのが苦手な生徒でも、フォーメーションとなると周りに迷惑がかかるので、一生懸命覚えてくれます。
できる生徒はわからない生徒に一生懸命教えています。
「難し過ぎて無理ー!」なんて悲鳴を上げていた生徒たちも、最終的にはちゃんと動けるようになってくるんですね。

全員で表現する

動けるようになると、指導は表現に向います。
「ここはみんなで大きく表現しよう」
「みんなで同じところを見て」
「中央から花が咲くように広がろう」
「この音で合わせて一斉に力強く振り向く」
技術的なことはそんなに重要ではありません。
みんなで作り上げ、”こう表現する!”という意思を持ってやり遂げることに意味があります。
最後は私も集中して色々注文してしまいますが、彼等は嫌がらず、授業が終わる頃にはやり切った清々しい顔を見せてくれます。
指導者の醍醐味です。
実は私が1番良い経験をさせてもらっているかも…🤭

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ABOUT US
千翠珠煌
13歳よりアクションクラブに8年在籍。 19歳より日舞(古典・新舞踊)を始め、師範名取を経て1998年独立。 創作舞踊公演、舞踊指導等。 2017年千翠流舞を発足、国内外問わず舞踊ショー・イベントなどの活動をしている。