踊りだけではない効率良いナンバの動き

無理なく動くナンバ

近くの小学校で運動会の練習をしていました。
ソーラン節です。
この学校では毎年5年生の担当?で、娘も踊りました。
その時、先生が振りを間違えて教え、「先生、違うと思う。」と訴えたのですが、聞いてもらえなかったらしく、私に言ってきました。
日本舞踊に限らず、日本の踊りはナンバの動きが多いです。
ナンバとは右手右足が出る歩き方。動き。
学校では行進の時右手を振り左足が出る、ということを学んでいるので、授業で教えていてもすぐできないことも多いです。
で、先程の先生はソーラン節で右足が出ているのに左手を出していたため、日本舞踊をやっている娘にはやりづらく、不自然に感じた、というわけです。
大したことではないと思われるかも知れませんが、踊りでもそして実は武道でもよくある基本的な動きなので、見過ごすことができず、私は先生に申し上げたわけです。
娘の言うことは聞かないのに、私が一言言っただけで、慌てて訂正し謝罪までされて、?となりましたが(苦笑)今回はその話をしたいわけではないので、割愛します。

左手を出すと同時に左足が出る

如何に疲れないで動くか

日本の踊りは足を踏み締める、すり足、ナンバ、と特有の動きが沢山ありますが、私は農耕民族であったことも関係していると思います。
五穀豊穣を願う神事、仕事唄が多い民謡。
過酷な農作業ですが、長時間如何に疲れないように動くか、ということを長い年月をかけて自然にやってきたんだと思うのです。
授業ではよく言うんですが、「ジャングルジム登る時、右手右足を出して登るでしょ?」右手と左足を掛けて登る人はいません。
それが一番楽な方法。そして教えられなくても自然に皆そのように動いたはずなんです。
瞬発力、と言う意味では違うでしょうが、長時間疲れないために身体全体を無理なく使う方法なのです。

昔から体幹を使っていた

昨今は”体幹”とよく言われますが、自然に昔からやっていたことなんですね。
私は舞踊家なので、やはり身体を動かす行為自体にとても興味があります。
武術研究者、古武術家の甲野善紀さんの
“体が潜在的に持っている働きを引き出すには”
“意識を如何に消して体を働かせるか”

という言葉にはとても惹かれます。
日本には古くからこういう考え方があった、という事実を踊りを通して少しでも実感したい、と思っています。

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千翠珠煌
13歳よりアクションクラブに8年在籍。 19歳より日舞(古典・新舞踊)を始め、師範名取を経て1998年独立。 創作舞踊公演、舞踊指導等。 2017年千翠流舞を発足、国内外問わず舞踊ショー・イベントなどの活動をしている。