障害という思い込みは無いか。

何ができるかできないかを理解する

身体障害者ってう言い方は、なに不自由なく五体満足に生まれた者が作った言葉だとは思います。
思いますが、その人が何の助けを必要としているのかを知ることは大切だと思いますね。
目に見える障害、目が、足が、腕が不自由、みたいなことだけではなく、内臓疾患であったり、精神的疾患、交通事故などで起こる高次機能障害もあります。

人は1人では生きていけない

そう言うと、特別扱いするのか、なんて言い出す人もいますが、元々人は1人では生きていけないのです。
お互いに助け合い、あるいは補完しあって、得意なことは得意な人がやれば上手くいく、ということです。
ですから、五体満足な者が、そうでない者を”助けてあげる”という上下関係のようなものではなく、助け合い、なのです。
そう言う私も、身近に”そういう人”がいた訳ではなかったので、そう偉そうなことは言えないのですが、だいぶというか180度考えが変わった出会いがありました。

目の不自由な彼女との出会い

若い頃、私は体育館施設でスポーツインストラクターをしていました。
運動器具の使い方、トレーニングプログラム作成、指導、エアロビクスなど。
ある日、盲目の女子高生が来ました。
親ではなく、世話好きな近所のおばさんが連れてきたのです。
色々教えてあげて、スキーもするし、料理も得意だし、お嫁に行くまで私が色々と教えてあげるの、とおばさんは話してくれました。
私は内心どうしよう、と少し動揺していました。
案内は腕を掴めばよいとわかって、「じゃあ、早速やってみますか?」とエスコートすると、すぐそうしてくれたことにちょっと驚いてくれて「あ、すみません」と言い、結構普通に歩いてしまったのですが、慣れているのか(慣れているでしょ、そりゃ)素直に引かれる方にさっさと歩きます。
普段、器具の使い方は、やって見せてから、なんですがいきなり始めようとしてちょっとびっくり。
“そうか、見ていてください、なんて言っても仕方ないんだ”と気づきます。
見えないのに全く怖がらず歩き、器具に触れて始めてしまうのは、凄いことだ、と思いました。
どう説明しようかと思っていたのに、簡単に触れて理解してしまう。
そう言えば、スキーなんてもし見えなかったら私は怖くて滑れないな、と思い至ります。
料理は包丁を使うし、火も使うのに、何故できるのか。
長年その身体で暮らしてきている訳で、本人にとっては障害ではなく当たり前の暮らしなのだ、ということがわかります。
そしてその手助けは、普通に普段人々が仕事などで助け合ったりする程度とたいして変わりません。
何だったら私よりできることが多い、という事実。
助けてあげる、ではないんだ、ということがよくわかりました。

後天的な障害はとても大変

五体満足で暮らしてきて、病気や交通事故などで障害が出ると、それは大変なことだと察します。
昔恐らく本か何かで知った話ですが、成人してから交通事故に遭い、高次機能障害になった人がいます。
この人の場合は記憶障害、記憶ができなくなってしまったのです。
その人は弁護士を目指していたそうで、それでも頑張って勉強したそうですが、全く覚えられず、諦めるしかありませんでした。
その苦悩は察するにあまりあります。
苦悩の末、その人は家具職人の道を選びました。
様々な技術と共に、制作工程も沢山ありますが、それを暗記などの記憶ではなく、身体で覚えていったのです。
そんなことができるのかと半信半疑でしたが、この”身体で覚える”のは、脳の”記憶”の箇所ではなく運動機能の場所らしいのです。
通常人は記憶と運動の両方で覚えていきますが、その人は記憶に頼らず、とにかく動いて、動いて、動いて、、覚えていったのです。
例えば自転車って、乗れるようになったらずっと乗れますよね。
それと同じことをした、ということなんだと思いますが、これはかなりの努力であったことは想像に難くありません。
先天的な障害と同じく、これが自分である、と受け入れ、進んでいくしかないのだ、と教えてくれるエピソードでした。

障害に関わらず相手を思いやり助け合う

だからこそ。
障害とは、身体のことだけでなく、生きづらさであったり不得意なことであったり、自分もそういう立場になる可能性は確かにあるのだ、と自覚して、相手の悩みを思いやり、助け合うことが大切であると実感します。
思いやりは想像力です。
相手の痛みは完全にはわからなくても、わかろうとする努力は大切です。
自分さえ良ければ、なんて考えているといざという時誰も助けてくれません。
助けてほしいから、ではないのですがお互いさまです。
その方がみんなが楽しく生きられる、と思いましょうよ…🥰

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ABOUT US
千翠珠煌
13歳よりアクションクラブに8年在籍。 19歳より日舞(古典・新舞踊)を始め、師範名取を経て1998年独立。 創作舞踊公演、舞踊指導等。 2017年千翠流舞を発足、国内外問わず舞踊ショー・イベントなどの活動をしている。