若い頃から人生は一度きり、本当に自分のやりたいことをやらないと！と思っていました。
やりたいことを本気で考えたら、1人として同じ道、同じ人生はあり得ない、と思っていました。
年も押し迫った数日前、身内の1人が亡くなりました。
遠い親戚で、会ったことはありませんでしたが、結婚したものの旦那さんが早くに亡くなり、1人で暮らしていた人でした。
まだ60代。もっと生きたかったのかな、1人で寂しくはなかったのかな、”その”瞬間どう思ったのだろう、と考えてしまいます。
自分もそう遠くない年齢の方なので、余計に想像してしまうのかも知れません。
踊りのお稽古に通っていた頃、自分の親、或いは祖父母世代の方も大勢いらして、学生時代には想像しなかった、自分の未来を見るように思うこともよくありました。
私の上の世代は、専業主婦の方が多く、早くに結婚して旦那さんに尽くし、子供中心の生活を送り、子供の手が離れてやっと趣味として踊りを楽しめるようになった、という人たちが多かったと思います。
(中にはシングルマザーで子育てと踊りを仕事と共にパワフルにこなす人もいましたが笑)
ある時、仲良し3人(恐らく50代後半くらい？)が一緒に名取になろうと相談していました。
同時期に踊りを始めたので、ということだったようですが、そのうちの1人が都合悪くなり
結局3人とも名取試験をその年は諦めることに。
外野で先輩に当たる人が”当然よ”と言うので、私は”何故先に試験受けてはいけないんですか？一緒でなければいけない理由はないでしょう？”と言ってしまいました。
まぁ私もその人よりは(年齢は下ですが)先輩に当たるので言えたことなのですが、年功序列に厳しい世代なのか、”抜け駆けは許されない”と言うことらしい笑
でも、その年を逃したことで、次の年には旦那さんが病気で倒れたり、孫の面倒を見なければならなくなったり、自分自身の体調が悪くなったりで、結局3人とも名取試験を受けることはありませんでした。
専業主婦になって、家族に尽くしていくという価値観も人それぞれの考えなので良しとしますが、何かやりたいことがあったら、できる時がチャンスなのだと教えられた気がします。
何を優先するのか、その答えは人の数だけあるとは思いますが、つまらないことで簡単に諦めたら、人生なんてあっという間に終わってしまう、ということです。
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