日本舞踊、お金かかる?問題について。

日本舞踊について、全く知らない方ならいいのですが、下手に聞きかじって「日舞ってお金かかるよね」なんて言われたり思われたりすると、説明がとても大変です。

長年そういったことをちゃんと説明してこなかった先輩お師匠さん達のつけが今、回ってきているのです。(これはハッキリ言います)

日舞を始めるにあたっては、内容をよく確認して何をやりたいかを明確にする必要があると思います。

古典、と言ったら歌舞伎役者が舞台で踊るものとほぼ同じ曲を同じように(同じ舞台装置、小道具、演奏、衣装、かつら、お化粧で)踊ると想像すればいいでしょう。

それを自前で用意して踊るとなれば、高額になるということは、想像に難くありません。

どの職人さんも長年の経験を積んだプロですからそれなりの報酬を支払うのは、当然だと思います。

その他、当日に(或いは前もって)ご祝儀(心づけ)を踊りに関わってくれる人全員、師匠にもお祝い(実質的なお礼)を渡す習わしがあります。

そういうことをちゃんと理解して、その上で是非踊りたい、と参加したいですね。

これについては、昔からそうだ、ということなのですが、納得でかきなかったり、趣味にそこまでお金をかけられない人もいることでしょう。

名取や師範になれば、流派のお付き合いも増えて半ば強制的になったりする問題もありますが、今回はその前に、趣味として始めたい人の為に書こうと思います。

私は、もっとわかりやすい体系にするべきだと思っています。

今古典の先生方もなるべく敷居を低くする努力をされていますが、発表会をどのようにするのかはちゃんと伝えるべきだと思います。

自前の着物で気軽な小さな会しかしません、でもたまには本格的な日本舞踊の会をしましょう、と知らせてほしいです。

こういう理由でこれだけの金額になるので、少しずつ貯金しましょう、とか(笑)

私も最初は、若かったせいか「勉強になるわよ」と言われれば、あまり疑問にも思わず、一生懸命貯金して出演していました。

勉強になるのは確かですが。

舞踊会を開催するには、大変な指導の他準備も大変で、それをほぼ1人でこなしている先生の仕事について、弟子達の代わりにやってくれている手間を金銭に替えて支払うということは、理解できることではないでしょうか。

これは、気持ちとしてもらうではなく、会費に先生の給料を入れて弟子に請求するのが1番わかりやすいのでは、と私は考えました。

昔娘のピアノの発表会がありましたが、この会費には場所代の他、帰りにいただく記念品代、スタッフ、レッスン以外の発表会に付き合う先生の給料が含まれているはずてす。

発表会の先生の役割は、ボランティアではありません。

今までお金をくださいと言ってこなかったので、なかなか言いづらいとは思いますが、(私も最初は言いづらかったです💦)堂々と働いた分を請求するべきなのです。

これを「ご祝儀」とか気持ちの問題にするから現代の人には理解できないのです。

他に通常のお付き合いの中で、お中元やお歳暮を先生に渡す、ということもあります。

これについては、お教室によって違う所もあるかと思いますが、私は、仕事場でも上司にあげていないのに何故趣味の先生にあげるの?と疑問でした。

名取や師範になると家元にも、となって半ば強制的でしたが😓

ところで、私の教室では日舞と言いつつ古典は教えていません。創作日舞という分野です。

独立して立ち上げた流派なので実質的に家元は私です(普段家元先生などとは呼ばれていませんが(笑))

もちろん基本は古典と同じく日本舞踊と言える技術です。

短い曲でも踊りたい素敵な曲が沢山あり、三味線曲も沢山あります。

浴衣や、自分の好きな着物を着て、日舞を楽しめる。

それが私の1番やりたい、伝えたい日舞の楽しみ方です。

古典だけが正しい、みたいに言われることもありますが、そうやって裾野を狭めてきたという現実をちゃんと受け入れるべきでは、と思います。

私共の発表会は、踊りなので最低限のスペースが必要ということもあり、多少会費は高くなりますが、納得いただけるように説明をちゃんとさせていただいています。(高い、と言っても古典曲を踊るほどの金額は全くかかりません)

宣伝ではありませんが、普通にお仕事されている方たちが、無理なく出演していただいています。

これは高額だから悪いとかの批判ではなく、そのサービスを納得して支払う体制が大切だということです。

自転車で旅行したい人と高級旅館に泊まりたい人を比べることはナンセンスだと思います。

折角日本舞踊に興味を持っていただいたなら、是非怖がらずによく説明を聞いて、どのように楽しみたいか考え、納得してお教室を選んでほしいと思います。

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ABOUT US
千翠珠煌
13歳よりアクションクラブに8年在籍。 19歳より日舞(古典・新舞踊)を始め、師範名取を経て1998年独立。 創作舞踊公演、舞踊指導等。 2017年千翠流舞を発足、国内外問わず舞踊ショー・イベントなどの活動をしている。