この頃一般的に言われる言葉としては”オーラがある”とかでしょうか。
存在感のある人はなんだか身体全体が光っているというか、雰囲気が発散されていることが感じられますね。
身体表現はいかに全身を自分のものとして意識して使えるかにかかってくるかと思うのですが…。
その手段はダンス、舞踊、武道など身体を使って意思通りに動かせる訓練を行う方法(所謂外側から)と、イメージしてそれを身体に伝える、内側から動く訓練法があるかなと私は思っています。
両方からアプローチできると、かなり早い段階で伝えられる身体になる、と考えています。
だいぶ前ですが、小劇場でたまたま観たお芝居で、とてもいい役者さんがいました。
5,6人の役者が出演していましたが、その人の雰囲気がセリフ以外にも凄く合っていて、”演技ってこういうものなんだなぁ”と感動していたんです。
ところが、他の人のセリフになり後ろの方に下がった時、いきなり雰囲気が消えてしまったのです。
退場したわけではなく、その場にいる設定であるのに、注目していたせいもあり、?となりました。
気のせいかなとも思ったのですが、再びセリフを言うために前に出てくる時、また先程の雰囲気が全身から出てきて、役そのものになってセリフを言い始めたのを見て、”あぁ、この人はセリフの無いところは休んでいたんだな”と思いました。
群像劇なので、全員が同じテンションで雰囲気を作っていないと余計に目立ってしまいます。
授業中やる気のない生徒がよく目立つのと一緒ですね笑
もうひとつ舞台観劇の思い出では、確か弁慶の役で、風貌も体つきもとても合っていたのに、全体から弁慶の迫力が感じられず、残念に思ったという体験もあります。
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この頃モデルさんを見る機会がありまして、美しい顔と身体を持ってきれいな服を着ていればいい訳ではないことがよくわかりました。
モデルというお仕事も洋服であればその洋服の雰囲気が伝わるように表現しなければならない、身体表現なんですね。
ただきれいなだけでは務まらないわけです。
その昔山口小夜子という素晴らしいモデルがいました。
黒髪に切長の目の美しい東洋的な顔立ちで、世界的に活躍されていた方でした。
彼女が立つと周りの空気までもがその服と共に世界が出来上がっていて、その存在感は圧倒的でした。
のちにその表現レベルの高さから、演劇や日本舞踊の創作舞台にまで活躍を広げたことは当然のように思います。
身体表現はかくありたい。
意識をいかに身体に伝え、空間を響かせ、人に感じてもらえるか。
やはり内面が強い方が身体も動き易いし、人に伝わり易いかなと感じます。
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私の振付作品で「童神」(夏川りみ)があります。
生まれた我が子に対してあやしながら、よく育て、羽ばたけ、と謳う親の唄です。
この曲は親以上の世代に本当に好評で、何ならいつでも観たい、とまで言っていただきます。
私自身も子を持つ親で、踊っている時はこの曲の歌詞以上に子育てしてきた思い、可愛い、時に憎たらしい(笑)、ありがとう、ごめんね…
喜び、期待、後悔様々な思いが苦しいほど湧き上がるんですね。
この思いが恐らく観客の皆さんに伝わるのではと思うのです。
当事者であったら、なおさらよく理解できる。
そう思うと、意識して表現するって本当に大変なことだと思うのです。
ある程度の経験、体験、実感、そして想像。
上辺だけの”嬉しい'”悲しい”くらいでは伝えられないということです。
こんなところまで思い至ると、まだまだ果てしないんだなぁとちょっとため息が出てしまいますが笑
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