応用:個性は基礎あればこそ

私の場合は創作をしていることもあって、その舞台を見て憧れてくださることもあり、嬉しい反面、入門していきなり”先生の踊った〇〇を踊りたい”と要望されるのは、ちょっと困惑します。
様々な技術、要素を取り入れた最新の振付は、私の日本舞踊への実験であり、挑戦でもあります。
着物を着ているという制約と、大前提として日本舞踊である、という縛りが私の中には常にあります。
使う曲もジャンルを問いませんが、音の取り方は”日本舞踊”なんですね笑
邦楽は、何分の何拍子とか、何小節とか区切られていない。
三味線などは文字通り伴奏で、唄に合わせてついていきます。
そこには指揮者は存在しなくて、唄の”呼吸”に合わせていく。
踊りもその”呼吸”を感じて振付し、”呼吸”に合わせて踊っています。
現代曲は拍子が決まっていますが、現代曲で踊る場合でも、拍子で合わせて振りをつけていません。
拍子ではないところの音を取って踊っていくので、慣れない人は何に合わせているのかわからない。
何なら音を外しているようにも感じてしまいます。
動きにしても、単に洋舞を取り入れています、と解釈しても日本舞踊の基本ができていないと、取り入れているのではなく、洋舞を踊っているだけになってしまいます。
本当に私の創作をやりたいと思ってくれるのなら、是非日本舞踊の基礎をしっかり身につけてほしい。
段階に応じて崩し方とか違う動きを学んでいってほしい。
これは「守破離」についてお話した、”身体表現を学ぶということ”にも書いていますが、基本を愚直に学ぶ時期”守”とそれを崩したり新しいことをしたり応用する時期”破”のことです。
まぁ私も基礎ばっかりではつまらない、みたいなことは理解できますので、いかに楽しく学べるようにするか、ということには心を砕いていますが笑、それでもある程度基礎は固めてほしいと思います。
ある程度基礎が身に付けば、黙っていても様々な挑戦ができます。
基礎だけでがんじがらめになるのもよくない、とも思っているので、新しいことに挑戦しながらも、ここは基本の動きだよね、と振り返ったりしながらスパイラルに学んで登っていく。
そんな学び方が理想的かなと私は思っています。
そして基礎と応用と区別なく自在に身体が動かせるようになれば、”離”が初めてできることになります。
“離”は教わったことが十分身について、そこから離れて自分なりに工夫していく、自分独自の世界、個性を出していくことでもあります。
ここまで来たら私とは違う個性ができて、一緒に何かやれば違う化学反応が出るというもうひとつ上の段階へ行くことができます。
道は果てしないですね。
そんな弟子の成長を見ることができたら、どれだけ幸せでしょうか。
まぁいつもそんなに上ばかり見ていたら疲れてしまうので、今、この学びをとにかく楽しめるようになってほしい、と。
私はそのお手伝いをしていきたいと。
常に願っています。
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千翠珠煌
13歳よりアクションクラブに8年在籍。 19歳より日舞(古典・新舞踊)を始め、師範名取を経て1998年独立。 創作舞踊公演、舞踊指導等。 2017年千翠流舞を発足、国内外問わず舞踊ショー・イベントなどの活動をしている。