耳も目も五体満足なら、聞こえて、見えて当然だと思っていたのですが。
耳が鍛えられると実感したのは、20代半ばのことでした。
その頃日本舞踊にかなり没頭していて、邦楽の生演奏が、あまりにも未知すぎて、長唄を習う決心をしたのでした。
邦楽は今では楽譜もありますが、聞き伝え、口伝えで伝承されてきました。
彼等はその耳で、呼吸で、感性で受け継いできたのです。
三味線に限らず弦楽器は調弦が難しいですね。
“ド”に聞こえる範囲笑みたいなのがあって、三味線の場合、笛や唄う人の声の高さで変えていきます。
流派によっても調弦のクセのようなものがあり、私の習った師匠は本調子(音階のシミシ)の下のシを低めに、上(1オクターブ上)のシは高めに設定していました。
お稽古では師匠の三味線の音に合わせて調弦するのですが、撥の弾く音もあり、最初はよくわかりませんでした。
少しずつ音を上げていくと、いきなり「そこっ!」とか言われて笑
でもいつだったか、急に聞こえたことがあったんです。
音の鳴る裏の方で(笑)響いているような音が聞こえて(意味通じてますか?)”まさかこの音ではないよね”と思いつつ、その音まで合わせた瞬間「そこっ!」と声が。
こんな音まで聞こえているんだ、先生って凄い…
と思いましたね笑
演奏会も新人枠で出演しましたが、1年目は一緒に弾いている人と自分の音の区別が全くつかず、
次の年になって、区別がつき、誰の音が違うかもよくわかり、他の人の演奏を聴いていても”あの人の調弦が低い、とか聞き分けられるようになりました。
“耳は鍛えられる”
長唄、三味線を勉強したことで踊りにも影響が出ました。
唄や三味線の呼吸、ノリがわかる。
わかると、同じように呼吸して動く(合わせる)ことができます。
そして、指揮者ほどではなくても、色々な音が聞き分けられるようになり、踊りも早く覚えられるようになりましたし、振付する際はメロディ以外の音も動くきっかけやイメージ作りに大いに役立つことになったのです。
目の方はよくわかりませんが、動体視力とか聞きますし、人間の可能性をとても感じますね。
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