小さなお弟子さんから学んだこと

子供はと、ひとくくりにはできない

以前は娘が幼かった頃であったので、その繋がりで子供のお弟子さんが結構沢山いました。
成長につれて勉強や部活など様々なことがあって、長く続く子はそんなにはいないのですが、沢山の子供が出入りしたことで、貴重な経験をさせてもらったと思います。
先ず、”子供は”とひとくくりにできないということ。
人格形成はまだ完成されていないのですが、個性はあります。
家庭環境も当然違う。
親の価値観しかり。
そう思うと、感性豊かなこの幼い時代、大勢を一度に導く、というのは無理があると私は思います。
大勢でいることは、社会性を育みますので、決して否定しているわけではありません。

一人ひとりできることは違う

習い事でも表現系と言われるものは非常にデリケートなもので、均一には教えられないということなんです。
数年前私の教室にお母さんに連れられてきたのは3才の女の子。
人見知りが強く、お稽古ももしかしたらできなくて、見るだけになってしまうかも知れないんですがと、とても心配されたお母さま。
「いらっしゃいませ😊」
小さな女の子に、「こんにちは」と言うと、お母さんの後ろに隠れもせず、少し微笑んで「こんにちは」と答えてくれました。
え?本当に人見知り?と内心思いつつ、お稽古場にお通ししてお母さまとお話を始めると、しばらくして女の子が持ってきた浴衣を引っ張り出し、お母さんに催促し始めました。
「あ、ごめんね、お待たせしちゃったね、じゃあ早速浴衣着てみようか」

その優秀な先生と相性は良いか

浴衣を着せてもらった女の子はご挨拶をすると、お母さんから離れてひとり、舞台に立ちました。
子供にとって、舞台はかなり広いので、ましてや親から離れて立つ、というのはとても勇気のいることです。
人見知りだという女の子は15分ほど(3才にしてはたっぷり)踊りを楽しみました。
帰宅してからは、「今度いつ行くの?」と言ってくれたとか。
この女の子のケースでわかることは、シンプルに私と相性が良かった、ということです。
そして普段着ない浴衣を着て踊って、楽しい経験ができた。
彼女に向いている習い事、相性の良かった先生との出会い、という幸せな選択ができた、と思います。

先生が優秀、ということは必要ですが、相性が良いことが最初の条件になる、と私は思っています。

幸せな選択ができると子供はどんどん成長できる

その後女の子は、最初ご挨拶のみだったのが、だんだん先生である私にも話しかけてくれるようになりました。
お稽古も集中力が高まり、3ヶ月もすると30分は平気でできるように。
3歳児が30分同じことをできるのです。
個人レッスンですので、本当にずっと集中している。
これは凄いことだと思います。

好きなことで乗り越え成長していく

さて、お稽古は大好きなんですが、元々大人しく引っ込み思案でもあるので、発表会に出ることはかなりハードルが高かったようです。
まぁそれも、これまでの経験から”ご褒美がもらえるよー”と言うと「出る!」と言ってもらえて良かったですが(笑)、発表会を終えると、
「楽しかったー!全然平気ー!」とニコニコでした。
子供なりに乗り越える体験も良いことですね。

そして今年小学校に入学した彼女は、学校でのコンテストに何と立候補したのです。
得意なものを発表するコンテストらしいのですが、踊りをやりたい、と。
お母さまもこれには驚いたようです。
好きなことがあって、一生懸命練習して、できたことが自信になって、それを人に見せたい、と思えるようになる。
この3年で彼女は素晴らしい成長を見せてくれました。
1人の人生の様々なシーンを見せてもらえることは本当にありがたく、この仕事をしている醍醐味でもあります。
人に教えているようで、私が学んでいるのだ、ということを強く実感しています。

 

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ABOUT US
千翠珠煌
13歳よりアクションクラブに8年在籍。 19歳より日舞(古典・新舞踊)を始め、師範名取を経て1998年独立。 創作舞踊公演、舞踊指導等。 2017年千翠流舞を発足、国内外問わず舞踊ショー・イベントなどの活動をしている。