極めるには〜日舞講師の小話17〜

先日は私が日本舞踊を指導する高校、東京表現高等学院MIICA の秋の芸術祭でした。
まだ高校生ですので、気持ちはまっすぐでも技術的につたなく、伝わりにくい表現になることもありますが、毎回拝見していて”芸とは””表現とは”と考えさせられます。
皆成長の段階が異なり、既に突き抜けている人もいれば、これから、という人もいるわけで。
突き抜けてというのは、自分自身、全身が表現している、何の滞りもなく観客に伝わるということです。
これは技術的なものもあるのですが、精神的なものも大きいですね。
子供が精一杯やっている様子が本当に感動できるのはそういうことです。
高校生くらいになれば、ある程度の技術も獲得しているのでそれなりの段階に上がっていて、感動もひとしお、と思いきや、少し年齢が上がったことで子供の頃のように無邪気に表現するということが難しくなってきて、”うーん、折角上手くなってきたのにもったいない”という場合も珍しくありません。
成長して色々なことがわかってくると、緊張したりどう表現しようかと考え過ぎてしまったり、返って表現の邪魔になってしまうこともあるのです。
それを超越するために、余計なことを考えなくても動けるように練習し、集中力をつけなければなりません。
心、意識を広げて表現する時に何の滞りもなく会場いっぱいに広がるように。響くように。届くように。
そのレベルを上げていくためには、現在の最高を目指す必要があります。
いきなりベテランにはなれないということですね。
いつでもその時のベスト、ぎりぎり絞り出せる最高の表現をする努力を怠らなければ、どんどん上がっていけます。
今回の芸術祭でソロパフォーマンスをした生徒には
「良かった、とても良いパフォーマンスでした。
でも、きっと、もっとできるよね。次も頑張ってね。楽しみにしてます」
と伝えました。
私なりの精一杯のエールです。

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千翠珠煌
13歳よりアクションクラブに8年在籍。 19歳より日舞(古典・新舞踊)を始め、師範名取を経て1998年独立。 創作舞踊公演、舞踊指導等。 2017年千翠流舞を発足、国内外問わず舞踊ショー・イベントなどの活動をしている。