才能・自分を信じ切れるか

私は日本舞踊の技術を使った創作をしています。
着物を着て踊る、という縛りを持って現代曲を含む様々な曲に振付しています。
着物を着てどのくらい自由な表現ができるのか、或いは日本舞踊の技術をどこまで活かせるのかという実験でもありますが、実験で終わってはいけないとも思っています。
踊りは見せるものだからです。
エンターテイメントですね。

洋舞の人が着物を着て踊るのとは違わなければいけない、というか全く違うんですね笑
着物を着ているだけでは、日本舞踊にならない。
まぁ洋舞の人は日本舞踊を踊ろうとは思っていないとは思いますが笑

どこまで自由に動けるかはセンスもあるのですが、着物がいかに綺麗に見えるように動くかは、日本舞踊をやっている人でなければわからないです。
他ジャンルの人は着物をちゃんと理解して、取り入れられるかが大切だと思いますね。
モーリスベジャールのように、着物の雰囲気を取り入れた衣装でダンスを作ったのは、流石の感性だと感激したものです。

日本舞踊の技術の上に様々な技術を取り入れ、その上その曲ならではの雰囲気をキッチリ出せる振付をしたい。
そのために振付する曲を何度も何度も聴いて、身体に染み込ませます。
しばらくすると自然に振りが思い浮かぶ。
私の場合はひとつでも思い浮かべば、その曲は振付できます。
でも、ひたすら曲を聞く時間というのは、ちゃんと感性が動いて振りを思いつくのか、その曲に合った雰囲気の踊りにできるのか、その保証はどこにも無く、かなりのストレス、プレッシャーを感じています。
ある日突然振付ができなくなるかも知れない、という漠然とした不安がいつもあります。

だいぶ以前ですが、ユーミン(松任谷由実)のインタビュー記事で、松田聖子さん依頼の曲がヒットして、新しく部屋をリフォームしたと言い、
「いつ才能が無くなるかわからないんだから、あるうちに少し贅沢してもいいと思う」
みたいなことを言っていて、あゝこんな人でも才能がいつか無くなる時を少しは心配というか、覚悟して生きているのかも、と思ったことがありました。

振付が完成して振り渡しする時は、調子に乗ると
「ちょっと自分、天才なのでは笑」なんて言いながら教えたりすることもありますが、
裏ではかなり”のたうち回って”完成させている、ということです笑
この苦しみは一生続くのかも知れませんが、完成し、そして披露、賞賛をいただいた時の喜びを思うと、やめられないのかなと。
因果な仕事です笑

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千翠珠煌
13歳よりアクションクラブに8年在籍。 19歳より日舞(古典・新舞踊)を始め、師範名取を経て1998年独立。 創作舞踊公演、舞踊指導等。 2017年千翠流舞を発足、国内外問わず舞踊ショー・イベントなどの活動をしている。