舞踊創作ノート・振付までの道のり

個人で表現活動をすること

一応舞踊家、振付師を名乗り、教室運営、指導、振付、イベント出演などの活動をしていますが。
私自身は日本舞踊協会にも所属していませんし、1人で創作発表をしています。
私なりの表現方法や、発表の場を少しずつ増やしてきた中で、指導や振付、出演のお仕事をいただけるようになったことは、本当にありがたく思っています。

表現の場が無かった独立当初

独立したての約30年前、何とか1度でも観て欲しい、また折角の踊りを1度しか踊れないことが作品に対して本当に申し訳ない、という気持ちが大きく、それを思い出す度に今は本当に恵まれている、ありがたいと思うのです。
以前は様々な曲を聴いて”振付したい!”という気持ちで取り組み、観客の皆さんに
“この曲、いいでしょ?”
“この踊り、面白いでしょ?””楽しいでしょ?”
と披露していた気がします。
若かったんですね笑

徐々に来るようになった依頼

今でも、自分の胸にくる素晴らしい曲との出会いは大切にしたいと思っていますが、この頃は
“この曲で踊ってほしい””振付してほしい”
との依頼をいただくことが多くなってきました。
私の場合は現代曲の創作が多いせいか、現代邦楽(和楽器奏者の創作曲)や、完全な現代曲、ジャンルを問わずアニソン、ボカロ、などが持ち込まれます。
歌詞の無い曲も多く、ただ日本舞踊の振りを羅列しただけでは表現しきれない音の世界があります。
その中で如何に崩して最適な表現を見つけるか、が1番のポイントです。

楽曲からインスピレーションを得るために

まだリリースされていない楽曲もあって難しいんですが、その段階でも最低限音源クオリティの高いものにしてほしい、と要望します。
音源が良くないと感動することができません。
そうすると振りが思いつかないんです。
理屈だけでこんな構成でいいか、みたいに振付することはできますが、気持ちがついていかない。
日本舞踊的な体裁はとることはできすが、観た人は感動しないでしょう。
日本舞踊はつまらない、という体験を観る方にしてほしくないんです。

振付に辿り着くまで

単なる”日本舞踊の技術”の羅列にしないために、先ず私がすることは、楽曲をひたすら聴くこと。
それこそ身体全体に染み込むくらい聴きます笑
その期間は曲によっても違いますが1週間〜1ヶ月くらい?ですね。
この期間が1番、果たして振付できるだろうかとプレッシャーを感じています笑
身体全体に染み込むと、いつしか身体が自然に動くようになります。
簡単に言うと、悲しい曲(箇所)とか楽しい曲(箇所)とかそんな風に感じて動けるような。
そして一ヶ所でもその音の象徴的な振りが出てきたら、その曲は振付できると確信し、やっと安心するのです。

あとは楽譜のような構成表を作ってメロディごとに振付していきます。
この段階では音に合う振りを割に機械的にあてている感覚なんですが、既に身体にメロディが染み付いているからか、後で踊ると振りによって感情がより増幅されて、ストーリーとしても繋がっているのが実感できて、こんなにうまくいくものかと笑、自分でも不思議なほどです。

制約の多い日本舞踊

日本舞踊は着物で踊る、という前提があり、振りも古典技術が厳然としてあるので、ダンスほどの身体の自由度はないんですね。
かと言って現代曲に古典の振りの羅列をしたのでは、楽曲の雰囲気が表現できているとは言えず、結局違う曲でも同じ振りでいいのでは、みたいになってしまいます。
古典の技術をどこまで崩していいのか、他の技術をどこまで入れられるのかは振付師のセンス、技術であると思っています。
幸い私が修業した流派は古典と共に創作も充実していたため、崩し方は割に知っている方だと思います。
そして、その上に自分独自の方法を取り入れているので、かなり自由に表現している、と自負しています。
実は私の振付は日本舞踊家の方は踊れないことも多いんです。
でも、それは日本舞踊の技術だけではないから。
「そんなのは踊りではない」
と言われたことも1度や2度ではありません。
でも、私には観てくださる人たちが沢山います。
日本舞踊を知らない人でも楽しんでくださいます。
正式?な踊りでないからつまらないわけではありませんよね?
と、私は開き直っているんですが笑

これからも観て楽しんでいただける踊りをどんどん提供していきたい、と思っています。
振付、イベント出演等ご依頼をお待ちしています😊

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ABOUT US
千翠珠煌
13歳よりアクションクラブに8年在籍。 19歳より日舞(古典・新舞踊)を始め、師範名取を経て1998年独立。 創作舞踊公演、舞踊指導等。 2017年千翠流舞を発足、国内外問わず舞踊ショー・イベントなどの活動をしている。