身体表現指導の理想

昔は身体表現のためのメソッドについて、何が一番適しているのかとよく悩んでいました。
アクションをやっても日本舞踊を習っても、
“アクションしかできない””日本舞踊しか踊れなくてもね”
みたいに思ったりしたこともあったし、実際言われたこともあります。
そのため、師範名取になってある程度技術が確立した頃、ダンスを習ってみることにしました。
先生の舞姿を見て”この人だ!”と決めた人は中国人舞踊家でした。(この方についてはまたブログに書きます)
他にも舞踊の短期講習などにもよく参加しました。
その中でちょっと衝撃だったのは、舞踏の講座でした。
舞踏は日本で生まれた表現です。
身体表現を身体を鍛えることからでなく、意識を向けて身体を動かしていく、という方法でした。
身体の隅々まで意識できるようになると、表現ができる、身体が動く、即ち人に伝えることができる、という考え方てす。
舞踏に出会ってすぐに感化されたわけではありませんが、次第に自分の意識が満たされた身体が表現になる、その出口は区別する必要は無いと思うようになりました。
勿論技術的にプロレベルを目指すなら、専門に鍛える必要もあると思いますが、それさえも伝える意識、イメージが無ければ何も伝えられない、表現にはならないということです。

私の表現手段は日本舞踊です。
ただ、指導するにあたって、技術ばかりにこだわることはしません。
お弟子さんの中には、正確にできないと悩む人もいますが、そんなことは些細なことなのです。
先生がそれを言っちゃぁおしまいよ、と思うかも知れませんが笑、踊る曲のイメージを掴んで自然に身体が動くようになる方がいい。
ウチの古株の弟子は、元々イメージが湧かないと動けないタイプでした。
幼少期は、それこそ言葉で説明しきれないので、私が本気で踊って伝えるしかありませんでした。
指導中、何気なく”あ、そこ、もう少し足あげて”と言っても、彼女の中では”足を上げる振り付け”ではなく、”気持ちいいー!”となってる場面、というだけなので戸惑って直せなかったことがあります。
“もっと気持ちいいー、ってやって”と一緒に動くべきでした笑

“前に習っていた先生は完璧にできるまで何度もやらされてました”というお弟子さんもいますが、これは危険だと私は思っています。
技術が出来上がっている人ならいいですが、そうでない場合、例え”完璧”にその振りができるようになっても、一般的に”その曲のその順番の振り”ができるようになるだけで、次の新しい曲には応用できません。
振りの順番が違うからです。
勿論身体表現を意識する、イメージするなどの前段階の”身体訓練”ですが、できるまで半年、1年と練習するとなれば、その一曲のみを完璧にするためだけの時間となってしまう、と私は思います。
私の弟子は意識から身体を動かす訓練をしてきたことから、一見全く別の表現もイメージさえ受け取れればできるようになっています。

10代の他の弟子達も学校などでダンスなど他の身体表現も早く覚えられますし、古参の弟子も現在は私の想像を越える様々な分野で表現活動をしています。
その古参の弟子の場合は、感性が元々凄かったからということが先ず言えますが、少なくとも指導法は間違っていなかったと思いますし、その才能を活かして育てることができたことは、私の誇りでもあります。

千翠梓渚「あの子のジンタ」⏬

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千翠珠煌
13歳よりアクションクラブに8年在籍。 19歳より日舞(古典・新舞踊)を始め、師範名取を経て1998年独立。 創作舞踊公演、舞踊指導等。 2017年千翠流舞を発足、国内外問わず舞踊ショー・イベントなどの活動をしている。