表現の最先端、手・足について

身体表現について体幹や身体全体が繋がることが大切なのは間違いありません。
先日は新体操のリボンに例え、先端のリボンは伝わるための強度、即ちしなやかさであったり腰の強さであったり、最低限の力が必要であり、鍛えるというところではない、というお話をしました。

観客は身体全体の表現を見て印象を受け取り、鑑賞しているわけです。
ですから身体(体幹)だけ、顔の表情だけ、手先だけ、ということはあり得ない。

でも、最近教えていて手先足先の感度が低い人が増えている印象があります。
私が踊りを始めた10,20代の頃の親世代たちは、器用不器用など個人差はあれ、手先を使い慣れている感じがありました。
今ほど便利グッズも無く、例えば鉛筆を小刀で削っていた、とか爪は鋏で切っていたとか笑
いやでも手先を使わなければ生活できなかったんですね。
足に関しても今の人はハイヒールなど靴を履くせいか足裏が板一枚みたいな感じの人が多い。
足裏と一言で言っても、かかと、側面、腹、土踏まず、指も5本。
これらを意識して動かせる人が少ないんですね。
足のどこを中心に回転するのか、立った時の重心はどこにあるのか。
手であれば、”そっと触れる”と”鷲掴み”の区別ができるか。
重いものと軽いものの持ち方、触り方が表現できるか。
日本舞踊であれば、回転などの他、にじりという技術もあります。
にじりは立ったまま左右の足をハの字に動かして移動するのですが、足で床を掴むというか、足裏全体が動くことが重要です。

身体が動きの原動力であるなら、顔のみならず手先足先は意識、気持ちを表現する最先端です。
ここで意識が滞ったら伝わるものも伝わりません。
身体表現、といって胴体ばかりに意識がいって肘、手首から先、足首から先を意識できない人が一定数いるのです。
余計な力がいらないということで意識が途切れる場合があるのだということを知る必要があります。
そして途切れている、ということはその先に持つ小道具(お扇子や傘など)には全く意識が届かないということなんです。
この、鍛えられない先端の部分をいかに意識してもらうかは、教える方としてはとても難しい課題です。
うるさく言い続けるしかない、と今のところ思っていますが笑
本人はお扇子で指してる、と思ってもただ持っているようにしか見えない時は”もっと指して””見てるところ指して”
しつこいと恐らく本人は”うるさいな、指しているじゃない”と思っていると思うんですが笑、あえてもっと言う笑
そうするとだんだん”ここを指してます!”って意識できるようになります。
そのくらい手先を意識するのは難しいし、その先の小道具はもっと難しいんです。
不貞腐れずに笑、是非頑張って表現できるようになってほしいですね。
表現は教えるのも実践するのも本当に難しい笑

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千翠珠煌
13歳よりアクションクラブに8年在籍。 19歳より日舞(古典・新舞踊)を始め、師範名取を経て1998年独立。 創作舞踊公演、舞踊指導等。 2017年千翠流舞を発足、国内外問わず舞踊ショー・イベントなどの活動をしている。