邪魔をする脳

不器用とは

よく”私は不器用だから”などと言う方がいらっしゃいますが、自分の体を自分の思い通りに動かせないとはどういうことなのかとよく考えます。
身体を動かす命令をするのは脳です。
このように動かしたい、と思うのも脳。
体が正常に機能していれば、脳からの命令?で動かすことができる、と想像します。
踊りを教えていると、なかなか興味深いことが笑
例えば「右手を挙げて」と言われれば、右手を挙げるわけですが、”体が繋がっていないと”頭の中で
“右、だからこっちの手”みたいなワンクッション考える間があったりします。
体が繋がっていないとは、神経が繋がっていないとか接触が悪いとかではなく、脳の受け取り方が少し遠回りしているかな、と感じます。
先生の動きを見て、「これは右手だな、だから私も右手を挙げよう」ではなく、見たまま同じ手を挙げられる人。
この場合は修得が早いですね。
何でも理屈で考えようとする人は遅くなりがちだと感じています。
修得には理屈も勿論必要にはなってきますが、先ずは動けるようになる方が上達の近道です。
考える前にどれだけ身体を動かせるか。
逆に理屈だけ先にわかってしまうと、できたような気になってしまって練習をしなくなり、修得できないことになりかねません。
考えすぎる人も、自分はできないと自覚して人一倍コツコツ練習できれば、そのうちに無心に動き、修得できることになる、のかも知れません。
不器用な人は人一倍練習しなさい、と言われるのは無心になれるまでやれ、ということかもと近頃感じています。

価値観、考え方が動きを制限する

以前聞いた話で興味深いことがありました。
バレリーナは、首を長くジャンプは高く、足も手も長くても伸びやかに、と訓練を積んできて、見ている私たちも伸びやかに軽やかに高くジャンプしている舞姿をイメージします。
そんな人たちとコンテンポラリー(現代舞踊)のコラボがあり、現代舞踊の振付に地を這うような動きがあったそうで、バレリーナたちは床に這いつくばることができなかったとか。
これは勿論身体の機能としてできなかったのではなく、バレエの中で全く否定されてきた動きのため、脳が拒否反応を示した結果身体が動かなかった、ということなのです。
“こう動いて欲しい”という振付師の要望な訳ですから、本来ならダンサーとして従うところではあったのですが、彼らの価値観で体の動きが制限されるのだ、ということは脳と身体の関係について本当に興味深いことだと思いました。

受け取り方が動きに表れる

最近入門された方で、最初の稽古の時凄く素直に踊られた方がいます。
あ、この人はそのまま受け入れてくれるから(上達が)早いな、と思い、動きのヒントになることも言いながら教えていました。
すると、言われたことを理解しようと理屈を考えるようになってしまったようなのです。
次の稽古で別人のようなギクシャクした動きになってしまい、私の方が焦ってしまいました。
最初から理屈で理解するタイプはよく見るのですが、逆?のタイプは初めてで、この方には理屈は当分必要ないのだ、ということがわかったのです。
沢山の方を教えていると、その人の受け取り方、考え方、性格まで、本当に千差万別なのだということを実感します。
大人であれば、その人がどう生きてきたかも自ずと伝わりますね笑
私も素直な部分は無くさないようにしよう、と肝に銘じています。
その人となりが踊りに表れますから。

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ABOUT US
千翠珠煌
13歳よりアクションクラブに8年在籍。 19歳より日舞(古典・新舞踊)を始め、師範名取を経て1998年独立。 創作舞踊公演、舞踊指導等。 2017年千翠流舞を発足、国内外問わず舞踊ショー・イベントなどの活動をしている。