子育て〜成長に応じた学び〜

幼少期〜様々な学びの土台〜

始めは我が子のみにしか目に入らず、勿論そういう時期であっていいと思うのですが、何とか素晴らしい子に育てたい、という気持ちはどの親にもある自然な思いですね。
自分が勉強できなかった(あるいはできたから?)早くから始めさせたい!
スポーツは早いに越したことはない!
覚えが早い今のうちに漢字を!英語を!
一旦深呼吸をしましょ(笑)
私も、何事も人の土台は幼少期にある、とは思っています。
でも、何かを習わせる、となるとひとつの土台にしかなりませんよね。
将来まだ何者になるかもわからないこの時期、全ての可能性の土台になることは何でしょうか。
私は感性、感情豊かに子供らしく育つことが大切だと思っています。
科学者に感性はいらない、と思いますか?
感性とは五感のことです。
五感が鋭くないといわゆる”第六感”は働かない、と言われています。
世界的な発見をする人、その驚きを見逃さない人が感性豊かな人、
その発見から利用法を見つけ、開発する人が感性豊かな人。
その利用法について、発見した内容、仕組みを解説する人が、勉強を一生懸命してきた人、だと思います。
何も芸術家だけが感性豊かな訳ではありません。

感性を豊かにする子供時代

感性豊かに育てるために、何が良いのでしょうか。
これは私も子供に対して何が良いのか、真剣に考えました。
習い事、は幼稚園に入る頃から考えることかなとは思いますが、
例えばピアノ、を習うとすると当然器械体操はできるようにならない、など迷いますね。
人が生み出した習い事は少し狭い気がします。
表現する習い事はとても良い、とは思いますが。
全ての可能性の土台になること。
私は自然の中にある、と考えました。
尊敬する素晴らしい人が幼少期、野山を駆け回っていた、なんて話を聞くと、大抵の出来事をどんと受け入れられる大きな人、という感じがします。
子供はよく遊べとはよく言ったものだと思うのです。
その上で、習い事は段々とその子の興味があることを見てみたり、あるいは自分のところに生まれてきてくれたのだ、と自分(親)の好きなことを一緒に楽しめれば良いのではないでしょうか。
大勢の子供達を教えてくると、月齢でこれができます、と断言しきれないことが沢山あります。
細かい手先のことが気になる子、
曲の歌詞が好きでその通り動く子、
先生の”楽しい!”という気持ちの表現に、楽しくなって身体が跳ねちゃう子。
教えている通りに踊れなくても、彼らは自分が受け取ったものをちゃんと体現しています。
大人は、それを認めて伸ばしてあげられたら、本人は楽しく一生懸命やります。
親も少し力を抜いて、一緒に楽しめたらいいですね。

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千翠珠煌
13歳よりアクションクラブに8年在籍。 19歳より日舞(古典・新舞踊)を始め、師範名取を経て1998年独立。 創作舞踊公演、舞踊指導等。 2017年千翠流舞を発足、国内外問わず舞踊ショー・イベントなどの活動をしている。