次世代に伝えるために

私は現在高校で日本舞踊の授業を担当しています。

私は、子供の頃日舞、伝統芸能に触れる機会も無く過ごしました。

でも、歌舞伎鑑賞を学校で体験しその後日本舞踊を始めた私だからこそできることがある、と考えています。

いわゆる一般人として、日本舞踊などの伝統芸能に対する当たり前過ぎる疑問、とっつきにくさがよくわかるのです。

ですから、日舞の世界にはまればはまるほど、以前の自分の様に理解できない人たちにわかるように伝えたい、と常に思っていました。

日本の芸能を全く知らない人

若い頃のことですが、アルバイトの休憩中に、ちょうど歌舞伎をテレビで放送していたので、観ていました。

そこに休憩にいらした正社員の方が、じっとテレビを見て、「これは、ナニ、になるの?」と聞きました。えっと思いつつ、「歌舞伎です」と答えましたが、日本人でも、こういう方は普通にいるのだと考えておかなければならないと思います。

和楽器についても同様です。現代の人たちは完全にデジタル音楽に慣れています。とてもクリアな音ですよね。

和楽器は、生で聞けば、その音の揺らぎや響きの素晴らしさがわかりますが、デジタル再生されるとその良さがなかなか伝わりません。下手すると濁って聞こえたりあまり良い印象にはならないこともあります。

そこで、アレンジして、現代音楽との融合で、何とか聞いてもらえるよう工夫するわけですが、伝統音楽としてやっていらっしゃる方にとっては邪道、と映るかもしれません。

でも、とりあえず、聞いてもらわなければ知ってもらえるチャンスはないのです。

その音に慣れてくれば、他の曲も聞いてみたい、昔の曲も結構いいじゃないか、という受け入れられ方なのです。

私も日本舞踊に関して、そういうアプローチを心掛けています。

日本舞踊を知るための入り口に、そして未来へ

三味線曲のみならず、今現在流行っている曲はもちろん、和楽器がアレンジされている、いわゆる”和風”に聞こえる音楽も使って振付し、踊っています。

耳になじんでくれば、和楽器の演奏曲も自然に受け入れることができるようになります。

和楽器演奏者もどんどん新しい曲を生み出しています。

日本舞踊も新しい試みをどんどん出していますし、観てわかりやすい、楽しい、感動できるものを生み出すことを心掛けなければ、と思います。

長い年月をかけて成り立ってきた古典(伝統芸能)は、本当に素晴らしいものです。

でも、現代の人々が、理解できるような橋渡し的な作品が出てこないと、古典は将来無くなってしまうかもしれません。

それだけでなく、現代生きている私たち表現者も、未来の古典になるものを生み出す努力をしていかなければならないと思っています。

昔から本当に沢山の方々が努力を重ねて、現代に伝えられている。現代を生きる我々も次に伝えるために努力しなければ、と思います。

 

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