踊らされる人生、踊る人生

私はある流派で修業していました。
そこでは、元々初代家元がダンス(現代舞踊)と日本舞踊(古典舞踊)を修めて独立した経緯があり、私が入門した当初は既に二代目でしたが、古典と創作の両方を学べる流派でした。
師範試験では舞踊技術と共に振付の試験もあったため、私も名取になる頃には振付の勉強を始めていました。
という環境だったので、私の解釈としては師範になる頃には皆振付ができて当然で、それを発表し合う場があり、家元のみならず皆で流派を盛り上げていくのだ、と思っていました。
ただ家元の会(本会)に出演するのは高額の予算笑を立てなければならないわけで、私は私なりの貢献の仕方を考えなければと思っていました。
即ち私の創作作品を私ができる範囲の方法(リーズナブルな場所、衣装、入場料での収入で経費を補填するなど)で外部に発表して、それが宣伝になれば良い貢献になると考えたのです。
このやり方は今思えば強行突破笑だったのですが、実現までとても大変でした。
多くの人に知ってもらうためなのに、師匠が
「チケット全部私が買うわ」と言ったり
(それで流派の人たちを招待して来てもらうということ)
ダンスの人もコラボ出演する予定だったのですが、「家元先生にお見せしないと」
(家元の許可を得ないと)
え?ダンスの人たちも家元の前で踊らなくちゃいけない?!
「リハーサルに先生(自分の師匠)を呼ばないの?」
「開演前に挨拶させて」
(私があなたの師匠だと皆さん(出演者)に言わないと!)
「先生方は招待するわよね?」
「お弁当は?」
(出演者ではなく、観客のためのお弁当です笑)
若かったこともあり、結構平気でスルーしてしまいましたが、あとで
“家元の振付じゃないのね”
“あんな小さなホールで、みっともない”
“そんな勝手なことしていいと思ってるの?”

何のための振付の勉強なのか。
振付をしてはいけないのなら、試験はいらないはず。
その後3年ほど一切創作活動をせず、流派の振り(家元の振付)のみを踊り、弟子に稽古をつけていました。
何の喜びも見出せず、ただ”踊らされる”日々。
この間の私の記憶は殆どありません。
おさらい会でも何を踊ったのか、弟子に何を教えたのか覚えていないのです。
最後にはもう踊りたくない、その一心で流派を辞めてしまいました。
その後再び踊りたいと思う日が来るとは思っていませんでした。

子供が産まれて、子育ての最中、子供が踊り出します笑
“踊れるかな?”
と心が動くまで3年ほどかかりました。
“これ、踊ろうかな?”
そう思えた瞬間は自分が信じられないくらいでしたが、またこんな気持ちになれた、と嬉しさというか、ホッとしたというか。

側から見れば同じ状態なのかも知れませんが、今は
“踊る人生”になったんだな、
幸せ、なんだろうな、と思います笑

皆さんの人生はいかがですか?
自ら”踊る”人生ですか?
“踊らされて”いませんか?

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千翠珠煌
13歳よりアクションクラブに8年在籍。 19歳より日舞(古典・新舞踊)を始め、師範名取を経て1998年独立。 創作舞踊公演、舞踊指導等。 2017年千翠流舞を発足、国内外問わず舞踊ショー・イベントなどの活動をしている。