師匠のお稽古。

お弟子さんのお稽古と違って自分のお稽古には妥協できない笑
あ、お弟子さんのお稽古は妥協しているのではないです、言い方が悪かったですね💦
お弟子さんの指導は、ひとりひとりやりたいことが違うので、一律に同じ指導はできないのです。
勿論私の稽古ペースに無理やり付き合わせるなんてことはできません。
その人が練習できるペースを多少上げる導き方はできますが、皆が皆プロになりたいわけではないし、今の段階を少し上げてかつ、舞台に向けて集中できるように導き、できなかったことが少しでも克服できて、何より舞台で全部出し切れるように。
達成感を得られるように。
楽しい、と思ってもらえるように。

私にもそんな時代はありました笑
まぁ基本変わらないのですが、私もやはりレベルアップして皆様にお見せしたい、踊りを見て楽しんでもらいたいと思うわけです。

よく
“先生はもうできるから練習しなくても踊れるでしょ？”
と言われますがそんなことは決してありません。
年齢を重ねたので舞台前数ヶ月がむしゃらに練習なんて無茶はできなくなった分、毎日コツコツ身体を磨いています。
そして舞台が近づけば一曲ずつ毎日踊ってきちんと仕上げて次の曲(段々一度にできなくなる笑)、と身体に覚え込ませないと人前ではとても披露できません。
主宰の舞台ですので、何曲も踊らなければならないため、年間スケジュールで本番から逆算して確実に練習するのです。

実は教えることもお稽古になります。
この形、動きです、と正しい形、動きを意識して何度もお弟子さんに見せることで、どんどん身体に身につくんですね。
ただ、それだけでは舞台で披露する踊り方になりません。
舞台は”形””技術”の披露ではないからです。
踊る曲をただじっと聞いて気持ちを作る(演技ですね)こともします。

だからお弟子さんにもただ上手に踊ることばかりでなく、気持ちを込めてほしいと思っています。

私がまだ駆け出しでへたっぴだった頃、まだ役者をやっていた時だったので、下手なりに気持ちを伝えたい、気持ちが見えるように踊りたい、と思っていました。
よく先輩に”おもしろい”踊りだと言われてましたね笑
でも、それでいいと思います。
その時点での最高を目指せば、次にはもっと上の表現ができます。
振りの順番なんて気にすることなく無我夢中で、以前にも言いましたが夢の中にいるように曲の世界を踊れたらきっと最高に楽しいです。

何年たっても相変わらず同じように、そんな楽しい舞台になるように日々お稽古しています。

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