だいぶ前ですが、工事現場などで交通整理や警備などをする仕事の方が本を出版されたのを目にしたことがあります。
詳細は覚えていないのですが、自ら自分の職業を
“底辺の仕事”
とおっしゃり、その日常などを書いたものだったと記憶しています。
私は学校を卒業してから正社員で働いたのはほんの数年くらいでした。
13歳からアクションクラブにいたこともあり、役者をしながら、アルバイトも含めて様々な仕事をしていました。
そういう仕事はもしかしたら世間一般に言う”底辺”なのかも知れません。
でも、フットワーク軽く？仕事としては中には大企業と言われるところでデパート相手の営業なんてこともしたことはありますし、柄にもなく笑事務員も経験しました。
飲食業、製造業もしたことがあります。
スポーツインストラクターも2年ほどやりましたが、エアロビクスが日本に登場して10年くらいで、割と新しい仕事でしたので、その中でも華やかな部類かも知れません。
ビル内で会う清掃員のおばちゃんは、明るい人で
「働いている方がいいよね」
なんて元気に毎朝出勤していました。
一方で
“年取ったら掃除くらいしかできないよな”
といかにも馬鹿にしたような話を聞いたこともあります。
資格を伴うような仕事はそんなことないと思うと、先日SNSで
“死人を触ったり人のシモの世話するような仕事(看護師のことです)国家資格までとってやることか”
などと言われたことがある、と目にして大変驚きました。
様々な仕事をしてきて思い浮かぶのは、その道の先輩達の誇り高き姿です。
飲食店のシェフは、料理の味付け、盛り付け、お客様へのもてなし方まで、信念を持って自ら厳しい姿勢で毎日臨んでいました。
空港の清掃員の掃除の極め方はTVでも紹介されていましたが世界最高と言われ、成田空港は世界一綺麗な空港と言われているそうです。
新幹線の車内清掃は客が降車してから次にドアが開くまでのわずかな時間で完璧な清掃をするプロで
諸外国から視察が訪れ、是非スタッフ全員我が国にと言われるほどだと言います。
私はどんな仕事も真面目にはこなしたつもりですが、信念を持って誇り高く仕事に従事する彼らの足元にも及びません。
どんな仕事でも極める最高の技術と精神があり、それがある人の仕事は、どんなものであれ底辺などということはないのです。
たまに”俺はこんなところでくすぶる人間じゃない”
などと言う人を見かけますが笑、そう思うなら出ていけばいい話なんです。
そうできないなら、その場所で先ず最高を目指さなければならない、と私は思います。
仕事を低くしているのは自分自身かも知れませんね。
そう思うと
“今いる、ここで咲く”のも人生悪くないのではと思います笑
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