小道具を意識する~日舞ならではの小道具~

先日日本舞踊も身体表現として全身を意識し連動して動かしている、ということを書きましたが、日本舞踊でよく使用されるお扇子などの小道具についても述べたいと思います。
日本舞踊において使われるお扇子などの小道具は、単に派手に見せるだけのものではありません。
盃、徳利、竹,、杖などの物を表す場合の他、桜など花びらが散る様子、手の代わりに指す、切るなどの動作をしたり。
心情を表すこともあり、その使い方は多岐に渡ります。
踊りをやらない人が、単に派手になるからと振り回して、挙げ句に投げ捨てている様子などを見ると、思わず「やめて!」と言いたくなります。
お扇子に限らず全ての道具に対して、もしかすると古来からの日本人の道具に対する心の持ち方なのかも知れませんが、大切に扱うことを自然に教わってきました。
そういう思いを知って欲しい、と密かに思っていますが、もうひとつ、小道具に対してもっと意識を持って使って欲しいとも思っています。
お扇子さえ持っていればそれなりに見えると思うかもしれませんが、お扇子の先まで意識ができていないと、ただの棒切れを掴んでいるように見えてしまいます。
お扇子もそうですが、小道具が大きければ大きいほどその先端まだ意識して使うことは難しくなります。
器械体操で使うリボンを思い出していただければわかると思いますが、日本舞踊で使う晒しも3メートルあって、先端まで意識して弛まないようにきれいな曲線を描いて振るのは簡単ではありません。
握っている元だけを意識してただ振り回そうとすると布は綺麗に振れません。
布の先端が自分の指先かのように意識して、身体全体と共に一体にならないと、綺麗に振ることはできないのです。
最近綺麗で長めの布をふることが、華やかに見えるからか、振る方が増えている印象ですが、小道具を使い慣れている日本舞踊家たちは、”あゝ、もう少し先まで意識できたら綺麗に振れるのにな”と思わずにはいられません。
もっと綺麗に振れるようになりたい、と思ったら是非小道具の、布の先端まで意識して使ってみてください。
これは実は簡単そうで結構難しいことなんです。
日本舞踊を習う人でも数年して自然にできるようになる、いや、先生にうるさく言われてだんだん意識できるようになる、ですかね笑
お扇子を持っていても
“どこ指しているの?”
“ちゃんとお扇子の先で指して”
と注意しますから。
私は中国舞踊も以前習っていましたが、中国舞踊でもお扇子や布を使ったパフォーマンスが沢山あって、それはそれは綺麗に使いますね。
インスタなどでも見られますので、是非参考になさってください。

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千翠珠煌
13歳よりアクションクラブに8年在籍。 19歳より日舞(古典・新舞踊)を始め、師範名取を経て1998年独立。 創作舞踊公演、舞踊指導等。 2017年千翠流舞を発足、国内外問わず舞踊ショー・イベントなどの活動をしている。