後ろ姿で実力がわかる

私がまだ修行中のときのこと。
流派の本会が国立劇場で行われた時、リハーサルをお手伝いに行ったことがあります。
私は生演奏の録音を任されていました。
普段お稽古する音源と生演奏では、慣れない者には同じ曲とは思えないほど邦楽は難しいのです。
まだ名取になって間もない私には、先輩たちの芸を間近で勉強できるまたとない機会でした。
ところが演奏者は踊り手の後ろに陣取り、先生方が正面に座る位置。
せっかく近くで見られるのに、後ろ姿しか見られず残念に思っていました。
ところが、番組が進み、見方が変わってきました。
芸達者な人ほど後ろ姿だけ見ていてもよくわかり(伝わり)、”うまい”ということがわかってきたのです。
逆に正面から見ていていつもうまいなあなんて思っていた人の後ろ姿が、全く動いていなくて、”つまらない”と感じることもありました。
体幹から動く、身体全体で動くということは本当に難しく、正面からいくらごまかせても後ろ姿はごまかせないのだ、ということがよくわかったのでした。

歩くと肩が前後に揺れてしまう人。
腰が上下にはずんでしまう人。
足を出すと体が揺れてしまう人。

手先、足先、肩、など動きの変化が目につきやすいため、どうしても意識が行きがちですが、その”動力源”を身体(体幹)に持っていける(意識できる)ととても楽に体が動き、腰、膝への負担を減らし、故障も減らすことができます。
指導する側は、表面の格好(形)だけにこだわるのではなく、身体全体の動きに意識を向けて導く必要があります。

 ご相談お問合せ、ご依頼は⏬
🌸千翠流舞HP: https://sensui-ryubu.com

踊りを楽しんでみたい方、千翠流舞メンバーになってみたい方!まずは無料体験で❣️
🌸千翠流日本舞踊教室HP⏬
https://sensuibuyou.mystrikingly.com

🌸千翠珠煌Twitter⏬
https://twitter.com/buyou_azaz?lang=ja

🌸千翠珠煌facebook⏬
https://www.facebook.com/sensuiryubu

🌸千翠珠煌Instagram⏬
https://www.instagram.com/sensui_ryubu/

🌸YouTube千翠流舞チャンネル⏬
https://youtube.com/@sensuiryubu

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA


ABOUT US
千翠珠煌
13歳よりアクションクラブに8年在籍。 19歳より日舞(古典・新舞踊)を始め、師範名取を経て1998年独立。 創作舞踊公演、舞踊指導等。 2017年千翠流舞を発足、国内外問わず舞踊ショー・イベントなどの活動をしている。