私は絵を見ることが好きだ。
好みももちろんあるが、自分の好みではなくても“良い絵”はわかるつもり。
楽器の演奏にしても、ダンスにしても、手段が違うだけで表現しようとする行為には変わらない。
もっと平たく言うと人が何かを伝えようとしゃべること。
同じセリフでも怒っているのか、悲しんでいるのか喜んでいるのか、伝わるはず。(伝わらない人もいるかな?)
表現とは皆そういうものだと思うのだ。
私も畑違いの人にお会いすることも多いが、中には「専門外だから、あなたにはわからないでしょ?」などという人もいる。
疲れたり弱っていたりして、感性が鈍くなっているときには心に響かない、なんてことはあるかもですが、良いか悪いかはわかります。
もちろん専門家ではないので、技術的なことはわかりませんが。
だから技術的な指摘をされるより、一般の人たちの「おもしろかった」「よかった」「これ、好き」というまっすぐに心に届いた感想を1番大事にしたい、と私は思うのです。
良いものは何だかわからなくても感動するものです。
技術は必要ですが、それは表現の道具にすぎません。
技術にこだわっているうちは人に感動を届けられない、と思います。
だから、技術のまだまだ未熟な高校生には、「一生懸命踊りなさい」と口を酸っぱくして言いました。
訳が分からないうちに踊るこの子たちは、一生懸命に踊るぞ、という気持ちが相手(観客)に伝わらなければ納得してもらえませんから。
下手でも一生懸命やったね、と拍手をもらえるのです。
日本人はよく「私にはわからないから」なんて言って感想を言わないことも多々ありますが、素直にどんどんいうべきでは。「なんかよくわからない」「面白くない」「なんだかよかった」って。
いいんですよ、日舞だってわからなかったらわからない、つまらない、って言っても(笑)
逆に日舞だってちゃんと伝える気持ちがあれば伝わるんです。受け取ってもらえるんです。
そういう努力を放棄して、技術向上ばかりに固執するところが問題なんです。
…ということが言いたいことでした(笑)
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