千葉県にも緊急事態宣言が発出され、開催を危ぶまれる中、開催地である市川市は今回、公共施設を閉めるという選択をしませんでした。
昨年初めての宣言下では、すべてが止まってしまったので、覚悟をしていましたが、辛うじて開催できることになり、逆に一層気を引き締めて対策を徹底し実現にこぎつけた、という感じです。
職場で発熱した人が出て、感染者と判明したわけではないのですが、検査結果が間に合わずに出演を取りやめた人もいます。
のちに陰性と確認されましたが、今の環境では仕方のないことなんですね。
来年はこんな思いをしなくて済むよう、願わずにはいられません。
8月8日はあいにくの雨模様でしたが、大勢の人が訪れて下さり、本当にありがたかったです。
正直に言うと、今回は、和楽器奏者の方たちや、舞踊家の方など外部からの出演者が大幅に増えて、それでなくても苦手な準備作業が膨大になり、本当に大変でした。
それでも、充実して「やるぞ~!」という気分が上がって楽しい毎日を過ごさせてもらいました。
自分が踊るものに関しては、やることが多くて、時間が取れず(と言うか疲れてできないことが…)精神的にきつかったですが、若い弟子たちに指導したり、舞踊家の方や和楽器奏者の方たちとと作り上げていく作業など楽しく、幸せなひと時でした。
部活動の高校生たちも、最後は底力を見せてくれて、下手ではありますが一生懸命に踊った姿に沢山の拍手をいただくことができて、良い経験ができたと思います。
和楽器演奏の披露は今回初めてですが、長いことパフォーマンスできなかったうっ憤、というよりは久しぶりに表現できる喜びがあふれて感動的なコンサートになり、大好評でした。
千翠流舞ショーも今回初めて外部より舞踊家が出演くださったことで、より私の演出が俯瞰的に見ることができた気がします。
ご出演くださった紫羽俚有さんは古典舞踊を主に踊られる流派の方ですので、私が普段やっていることでも質問や提案をしてくださり、やりたいことがより明確になり共有して表現する作業をすることができました。
流派が違ったりするとちょっとした違いが受け入れられず、うまくいかなかったりすることも過去に多々あったのですが、紫羽俚有さんは頭から否定せず、私の表現を何とか理解してよりよく表現しようと、協力を惜しまない姿勢で接してくださいました。
同じ日本舞踊だといってもやってきた環境が違うとなかなか(一方に合わせるということは)大変なことであると思いますが、今回かなりうまくいったのでは、と思っています。
一応「もうこりごり」とは言われませんでしたので(笑)、これからも何か面白いことを思いついたらお誘いして色んな新しいことをご一緒に作ってみたいと思っています。
今回千舞祭で出会った和楽器奏者の方たちとは、10月にコラボ企画を舞台に乗せる予定でした。
コロナ禍でパフォーマー支援を掲げるメルシアーク神楽坂という舞台をお借りして開催、と目論みましたが緊急事態宣言下で集客の不安もあり、今後のプロモーションの為の動画撮影に変更しました。
宣言下での千舞祭開催はかなり注目をいただいたのですが、ご来客の方々を見るとやはり地元の方が多く、正直、東京まで来ていただくのは難しいという判断もあります。
ただ、折角接点を持った和楽器奏者の方たちと何もしないのはイヤでした。
少しでもメリットになることを提供したい、とも思いました。
千舞祭では、10月の舞台などに対してご支援をお願いしましたが、想像以上に沢山の支援金を頂くことができました。
本当に感謝の気持ちでいっぱいです。
そしてご支援の気持ちを有意義に使う責任を強く感じています。
この支援金は大切に使わせていただき、良い動画を作りたいと思っています。
動画撮影の話し合いでも、沢山の良いアイデアが出て、私1人ではなし得ない、一緒にやる仲間がいることは本当にありがたいことだと実感しました。
来年も8月に同じホールを今度は全日借りています。
更に一緒にやろう、やってみたい、という人が現れて、私が想像できない新しいものが出会い、生まれていく、そんなワクワクの和の祭典になっていくよう願っています!
今回も友達などが参加していなくても観に来てくださった方が沢山いらつしゃって、「すごく楽しかった!」との感想を多くいただきました。
「意外に」なんて余計なことを(笑)言う人もいらっしゃいますが、日本人は日本のものから離れすぎて、つまらない、退屈なものなんて思っている方が多いんですね。
そんなことありません。
“踊りの人”って自分の踊りたいものが第一で、割にお客様のこと考えない人、多いんです(笑)
でも、千舞祭は、どうしたら飽きずに楽しく観ていられることができるかを第一に考えています。
是非千舞祭を観にいらしてください。
退屈なことは全然ありませんから。
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