昨年、コロナ禍で多くの舞台が中止に追い込まれました。
千舞祭も、会場が公のものだったため、キャンセル料はかからなかったものの、開催は約束できないとして、会場使用料は当日支払いとなっていました。
重ねて直前に私千翠珠煌が足を負傷。
常に不安が先に立つ中、どんなに小規模になっても開催しよう、とにかく来年につなげる、その一心でした。
結果、無事開催され、少なかったお客様から心のこもった応援を感じる温かい拍手をいただき、感謝と、苦しみと、次こそはという強い思いが力となって、今年の千舞祭につながっています。
(下の画像は昨年よりリハーサルの様子)
千舞祭はお弟子さんの踊りの発表会と、踊りのお仕事を請け負うためにお披露目する、あるいは技術を磨き進歩するための千翠流舞ショーで構成されています。
地元に住む踊りのお師匠さんらにも、何とか新しいことを、何とかお仕事につなげよう、一緒に作りましょう、と声をかけてきましたが、ただ参加するだけで何も起こりません。
まあ、皆さん流派と言う組織に属しているわけで、その中でやるべきことがあり、他の人と勝手に動くわけにもいかないのだ、ということもわかってはいます。
でも、昨年思い切りできなかったストレス?が気持ちの中で弾けました。
日本のものなのになかなか受け入れられない、お仕事に、が難しい、と感じている和楽器奏者の方と一緒にできないだろうか。
千舞祭がその出会いの場になり、セッションしたり新しいものが生まれていけば、何か新しいことをやりたい人が集まる場所になり、もっと面白いことができるようになる。
ガチガチにグループなど組まずに、様々な人と出会い、こんなイベントがあるから一緒にやろうとか、このセッションをこのライブで見せようとか、自由に行き来できるようになれば、表現の場、仕事のチャンスが広がっていくのではないか。
千舞祭を新しい表現と出会いの場に。
一緒にやってみよう、という和楽器奏者はいませんか?
「ほうがくのわ」代表の櫻樹さんにご相談して紹介いただいたのが「和楽器メタルプロジェクト」のお二人です。
このお二人はご自身のYouTubeチャンネルもお持ちですし、「ほうがくのわ」チャンネルにも良く出演されていて私も拝見していました。
櫻樹さんに「香水」を和楽器で演奏動画を作るんだけど、踊りませんか?と言われ、諸事情によりお断りしたところ、和楽器メタルプロジェクトのお二人が演奏していたのを後から見て、「せっかくの共演の機会だったのに!」と、とても残念に思ったものでした。
もう一組、その櫻樹さんと引き合わせて下さった和太鼓奏者の斎藤広之さん(正確にはプロデューサーの奥様斎藤みなみさんのお声がけでお邪魔した交流会です)。
私の趣旨をよくご理解くださり、協力したい、とおっしゃってくれました。
当初はお互い初めての顔合わせなので、今年はお互いのパフォーマンスを見て何ができるか考えましょう、なんて言っていましたが、はやる気持ちが抑えられなくて、千舞祭でもちょっとですが一緒に出演します。
舞踊会、和楽器コンサート、千翠流舞ショー(和楽器も参加!)の3部構成です。
そして、コロナが長引いたことにより、ある劇場のパフォーマー支援が来年春まで延長に。
公演を打つことを決めました。
これこそ今しかできないことです。
資金力のない私たちでも、パフォーマー支援を利用させていただき、表現をする、宣伝をする良い機会を与えていただきました。
この公演も、ギャランティは保証できませんが、次につながる舞台になる、と信じています。
和楽器の方々も一緒に頑張ってくださる。
千舞祭が、我々舞踊家にとっても和楽器奏者にとっても次のステップになる、良い試金石になればと思っています。
是非パワーアップした千舞祭を見にいらしてください❣️
千舞祭vol.3(2021)の詳細はこちら
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