昨今着物を着る人が少ないのは理解しています。
と、SNSで、卒業式のPTA代表挨拶に訪問着を着て出席したら、卒業生(送られる側=主役)より目立ってマナー違反だ!とのコメントを見かけました。
近頃では結婚式に振袖を着ていたら、花嫁より目立って云々…みたいな話もあるようで、遂にここまで来たかと笑ってしまいます。
いや、言われた本人は災難でしたね。
結論から言うとマナー違反ではありません。
着物の格式から言っても、失礼のない正装です。
目立たない地味な色の小紋とか着れば言われなかったのかも知れませんが、着物の常識から言って、小紋は普段着なので、洋服で言えばジーンズで出席したくらいの失礼さです笑
そう言えばもう30年ほど前になりますが、ダンスとのコラボ公演をしたことがありまして、80人キャパの小さなホールで開催したのですが…。
カジュアルな公演ですし、まぁ今もですが色味だけこだわった汚れてもいい化繊の着物で踊ったのです。
ダンサーさんたちはTシャツにスパッツくらいの感じ。
でも、ダンサー側の先生はあとで、
“日舞の人たちが”きちんとした格好”だったのに、ちょっとダンサーの方が安っぽい感じに見えちゃったわね…”
と残念がっていたと聞きました。
どんなにカジュアルでも着物だとキチンと見える、ということなんでしょう。
出稽古前に人と会った時も、稽古だから当然着物なんですが、待ち合わせ場所に行くと驚かれて、
“いつも着られてるんですか?”
お稽古だから着るでしょ、と思いつつ舞台でもないのに正装している、みたいな見え方なんでしょうか笑
浴衣と着物の違いもわからない人も増えていると聞きますし。
この間は着物で施設内を歩いていたら、子供が親に
“お祭り?”
と聞いていましたね笑
以前にも”お正月?”と聞いていた子供もいたので、本当に日常的ではないのだなと、実感させられます。
でも、着物を着る人は少ないのだから(目立つのだから)着るな、みたいな言い方は日本人としてさみしいですね。
正装としての着物は、正装のドレスに負けない絢爛さがありますね。
着る機会がなくても目にする機会があれば、よく見て長い歴史のある日本の民族衣装を観察(鑑賞?)されることをお勧めします。
そこには熟練の職人の技が詰め込まれています。
そう言えば、着物の洗濯方法にも職人技が連綿と受け継がれています。
一番凄いと思うのは”洗い張り”
糸を全部解いて縫い目の中まで綺麗に洗い、また元に縫い直します。
汚れ落としだけでなく糊付けもされて、新品のようになって返ってきます。
そんな丁寧な仕事が長い年月着物を生かしてきたんですね。
もう少し日本の文化を見直してもいい、と私は思います。
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