私は若い頃からチャンスを無駄にしたことが沢山あったと思います。
沢山と言っても、チャンス自体が少なかったので、現在のように地道に毎日鍛錬するということがなかなかできず、息切れした頃ちょっとしたチャンスがあり、結局ものにできなかった、みたいなことが結構あったというか…。
でも今思えばずっと続けられるほど好きではなかったのかもしれませんね。
自分に合うものをみつけるのはなかなか難しいです。
今は踊りでも殺陣でも芝居でも様々な団体が混在していて、チャンスを掴むのも本当に大変だと思います。
そんな少ないチャンスの中でどうアピールするかは大切ですね。
事前の挨拶などの礼儀は勿論、主宰者が出演もするようなら、本番のみならずリハーサルも手抜きできません。
中にはリハーサルを適当に合わせて本番が上手くいけばいいよね、みたいな態度が出る人がいますが、その手抜きしているかのようなリハーサルしか見てもらえず、次は誘ってもらえないということにもなりかねません。
出演する主宰者の場合、本番は人のものを見られないからです。
逆にリハーサルから衣装をきちんと着て本番を想定して動いている人たちを目の当たりにすると、自分もそうあらねばならない、と気が引き締まります。
挨拶に関しても、前もってよろしくお願いしますとわざわざお越しくださる方もいれば、以前お稽古に来てくれた人なのに舞台で久々にお会いしても無視される場合もあり、どちらが好印象かは言わずもがな、ですね。
こういうひとつひとつの行い、思いが大切なのだと人の行いを見て勉強させられます。
身体表現はその場で消えていく儚いもの。
一期一会の気持ちを大切に、自分を律していかなければならないと思っています。
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