しっかり断れる人

近頃の若い人、だけでなく。
スマホに慣れた世代は、特に長い文章が苦手だとか、相手のことを思いやれないとか…
それより前の時代でも、子供の頃から喧嘩をしなくなって、相手への手加減がわからなくて大怪我をさせたり、或いはもっと悲惨な結果になったりという問題がありました。
習い事は沢山していても人付き合いに使う時間が少なくてコミュニケーション能力が低い傾向にあるとも言われています。
相手とぶつかったり、口論してお互いを知る、なんてことはあまりしてこなかったのでは、という印象もあります。
大学入試問題では、長文読解力が明らかに落ちていて
白紙で出す生徒も多いとか。
そんな中、相手を不快にさせる行為はなるべくしないというか、恐れているのではとさえ思える時がよくあります。
身近な例が”断れない”ということ。
何かのお誘いで都合が悪いとか、行きたくない時にちゃんと断れない人が多いと感じます。
中には “行ける可能性もあります “なんて返事をする人もいて、え、これはどういう返答？と一瞬驚きました。
可能性があるから待っていて、というのは、行きたい気持ちはあるけど、と伝えたいのでしょうか。
そこにはその為に待たなければならない相手側の気持ち、来るまで動けない(拘束される)状態なと一切考慮されていません。
勿論、折角誘ったのに行けない、と言われるのは残念ではありますが、その中途半端な返答のために行動を縛られることを考えれば、ちゃんと断ってほしいと思ってしまいます。
最近は会社を辞めたいと言えない人のために代行サービスまであるそうですね。
もう明日から行きたくない、みたいなことまで対応するようですが、どんなにイヤでもそんな無責任なことができるのかとちょっと驚きます。
これも明日から行きたくないという限界まで、何も言えずにきてしまうことが原因と言えなくもありません。
その前に自分のやりたいこと、仕事に対する価値観、仕事内容をよく見て早めに結論を出して自分が潰れないようにすることが大切ですね。
それが仕事場に迷惑をかけないことにもなります。
いかに嫌な場所でも、迷惑をかける人間になったら相手と同じになる、そんな気がするのですが。
まぁ準備して辞めたいのにそうさせない強力な何かがあってというなら外部に助けを求めることも、自分が壊れないためにも大切かと思います。
約束を守る、相手と喧嘩をしないのも大事ですが、ぶつからなければわからないこともあります。
譲れないところははっきり(お互いに)伝えて、更に深いコミュニケーションがとれたら、良い関係が築いていけるのではないでしょうか。