お弟子さんでも、高校生に教えていても、気持ちよく踊ってほしい、上達してほしいという思いは常にあります。
昔のお師匠さんの話を聞くと、できないと扇子を投げつけた、みたいな話や、激しい人では自分の作品を思い通りに踊ってくれない弟子に憎しみを覚える、なんておっしゃるのを目の当たりにして、驚くこともあります。
叱られると奮い立って力が出る、やる気になるタイプの人もいるようですが、私自身は少し違う気がしています。
緊張で身体が強張り、それを気持ちで無理矢理動こうとする、みたいなことは良いパフォーマンスに繋がるとは思えません。
指導に関して言えば、褒めると言うよりはこうした方がいいというアドバイスですね。
こうするにはどう動けばいいと思う?とか、あえて答え、というかできるまでやらせるのではなく、「次回まで悩んできてください」ということもよくあります。
舞台に向かって仕上げに入る時は、人は勿論完璧にできるようになるわけではないので、”この時点”でのベストまで引き上げたら、あとは萎縮することなく舞台で表現できるように、気持ちを乗せてあげるということを私はします。
つい最後の最後まで文句を言ってしまう、というお師匠さんをよく見かけますが、自信を持てないまま舞台に上げてしまうのは可哀想ですし、折角の舞台体験が楽しむことができず、勿体ないことになりますね。
ところで、この頃の若い人は褒められて育ってきた人が多いということは凄く感じます。
長い時間をかけて子育ての仕方も大きく変化してくることは当然と言えば当然です。
しかしここでちょっと危険だと思うのは、従来のように”うん、ここはできてる”みたいに褒めると、完全に受け入れて”私はもうできている”と自信を持ってしまうこと。
自信を持つだけならいいのですが、もう完成したと思うのか、努力をしなくなってしまう人が結構いるのです。
どんなに高いレベルに到達しても、努力する必要がなくなるなんていうことは、永遠にありません。
私などは褒められても、”この部分は何とかなったようだ”くらいにしか思えず、変わらず茨の道を進む笑わけですが、”やったー!できたー!”と安心してしまう人もいるということがわかり、これは褒め方もよく考えなければならない、と思うようになりました。
人を指導するということは、その人をその人なりの道に導くことだと思っています。
褒めて可能性を潰すことが無いよう、一人ひとりに合った言葉、指導、演出ができるようになりたい。
“先生、さすが、!”などと生徒に褒められても、浮かれてはいられませんね笑
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