私は独立する前、ある流派で修業していたんですが、私の師匠は家元の直門でした。
家元から直接教われる立場の人で、尚且つ流派の4人しかいない幹部の1人だったのです。
師匠が古典の会を開催する時は、必ず家元先生に見てもらうことが決まっていました。
直接指導を家元から受けられる、というのは緊張しつつ、通常ではできない、とても貴重な時間を過ごせるということで、ワクワクしたものです。
家元先生の踊りの動きはとてもシンプルでした。
もっと言うなら見本としてとても優れていて、どう動けば良いか非常にわかりやすく見せてくれたのです。
これは正直な話、自分の師匠とは全く違って笑、驚くとともに家元に指導を受けられる師匠が羨ましかったです。
こういう体験をしてしまうと、師匠に対して内心、
“え、先生の動き、家元と違うんですけど”
と生意気にも思ってしまったりしました。
そんな思いが師匠に伝わったのか、私の指導をするときに
“家元はそう動いていない”
と言ったりするようになりました。
“家元の方がずっと良かった”と。
でも、この比べ方はナンセンスだと思います。
どんな踊りも私は師匠から教わっているのであって、家元から教わっているわけではないからです。
少しややこしいですが笑、家元から教わった師匠から指導を受けている。
師匠の動きを見て、家元の動きを想像するようにはなりましたが、実際どのくらいかは直に見ていないわけです。
ということは、私の動きが変ならそれは師匠のせいです。
そんなつまらないところでマウントを取ったりしないで、どう伝えていくかを考えるべきだと思いましたね。
ひとり間に挟むだけでどれだけ違うのか。
どのくらい修業して悩んで受け継げば、正しく伝承されるのか。
私は家元から数えれば三代目、家元がニ代目なので、それを数えれば四代目。
こんな短い時間の中でも、伝承の大変さを思います。
勿論伝わったものも確かにあるのですが。
一代ごとにどれだけ積み上げるか、ということでもあるのかなと。
末席にいる私は、伝わった三代分をありがたく受け取って守るよりは自分の分をどんどん積み上げていこうかなと思っています笑
あの世でお会いしたら叱られるかもしれませんが笑笑
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